IIJmio(アイアイジェイミオ)とは、インターネットイニシアティブジャパンが運営している、実は老舗の格安SIM企業です。
昨今、「MVNO」という言葉や、ランニングコスト削減に「格安SIM」にするなどが流行り始めている印象ですが、以前から通信に関心があり、各社をチェックされている方からすると「実着で定番の格安SIM企業」というイメージではないでしょうか。
また、IIJmio(アイアイジェイミオ)は、契約時に端末をかなりお得に購入できるスマホ大特価セールなどのキャンペーンを、定期的に行っているのも魅力の一つです。
通信の最高速度を追い求めるのではなく、安定性やコストパフォーマンスを重視して、通信は必要最低限できればよいという方は、加入の検討をオススメします。
ただ、最近「格安SIM」に乗り換えようと考えている方で、IIJmio(アイアイジェイミオ)のことを初めて知ったという方もいらっしゃると思います。そんな方からすると、「コスパはなんとなく良さそうだけど信頼できるの?」「端末も安く手に入れたいけどどうすればいいの?」「有名な企業と違って通信速度遅いんでしょ」など不安や疑問点があるかと思います。
本記事では、実際にIIJmio(アイアイジェイミオ)に加入した方たちのクチコミや評判をもとに、メリット・デメリット・懸念点を詳しく解説します。
「格安SIMの選び方がわからない…!」とお悩みの方にもおすすめの内容ですので、是非ご一読ください。
※記事内容は2024年4月5日時点のものとなります。値段やキャンペーンなどは閲覧日により変更されている場合があるため、公式サイトをご確認ください。
IIJmio(アイアイジェイミオ)とは

概要
ドコモ回線とau回線から選ぶことができる、ギガプランというサービスがメインとなります。
eSIMでかつ、データ通信のみ2GB/月(ドコモ回線)が月額440円(税込み)という、デュアルSIMの副回線として非常に相性の良いプランから始まり、月額料金1,560円(税込)でデータ通信量も20GB/月の音声SIMまで、あらゆるニーズに対応可能なラインナップとなっています。
データ通信料は2GB/月、5GB/月、10GB/月、15GB/月、20GB/月、大容量プランとして30GB/月、40GB/月、50GB/月と細かく用意されています。
また2024年6月3日までキャンペーンを行っており、最大6が月月額料金440円割引、大容量プランに関しては最大3ヶ月5ギガ増量・月額半額をおこなっています。
サービス内容
・音声SIMギガプラン
2ギガプラン:税込850円/月、5ギガプラン:税込990円/月、10ギガプラン:税込1,500円/月、15ギガプラン:税込1,800円/月、20ギガプラン:税込2,000円/月
※2024年6月3日まで上記金額から最大6か月間月額440円割引キャンペーン実施中
データeSIM ドコモ網のみ | データ タイプDのみ | SMS | ||
2ギガ | 税込440円 | 税込740円 | 税込820円 | |
5ギガ | 税込660円 | 税込900円 | 税込970円 | |
10ギガ | 税込1,100円 | 税込1,400円 | 税込1,470円 | |
15ギガ | 税込1,430円 | 税込1,730円 | 税込1,780円 | |
20ギガ | 税込1,650円 | 税込1,950円 | 税込1,980円 | |
大容量 | 増量最大3ヵ月間 35ギガ | 税込2,340円 | 税込2,640円 | 税込2,680円 |
45ギガ | 税込2,940円 | 税込3,240円 | 税込3,280円 | |
55ギガ | 税込3,540円 | 税込3,840円 | 税込3,880円 |
・通話料金:税込11円/30秒 ※各種通話オプションあり
・追加データ量(データチャージ):税込220円/1GB
・テザリング:無料
・データくりこし:月内で余ったデータ通信量は翌月へ繰り越し ※ギガプランのみ(データチャージ分は不可)
・5G通信:無料
・回線種類:ドコモ回線、au回線
・法人契約:可能
・初期費用:税込3,300円 ※キャンペーンにより変動あり
・SIMカード発行手数料:Dタイプ(ドコモ回線)税込433.4円、Aタイプ(au回線)税込446.6円
・eSIMプロファイル発行手数料:税込220円
・支払い方法:クレジットカード
IIJmio(アイアイジェイミオ)のクチコミ
低速通信、良好です。
元々楽天のソフトバンクsimと、楽天回線の1G0円のダブルsimで使っており、0円では無くなるのをキッカケにiijmioに。機種のキャンペーンと半年の通信料減額に釣られました。
みん評
半年たったら某旅行会社のに変えてもいいかなぁと思ってましたが、低速通信が思いのほか使えます。動画はあまり見ないので、基本低速でいけそう。画像多いサイト見る時とかだけ切り替えてます。
低速なら通信容量も使わないし、このまmio継続で良い気がしてきています。
3GB 900円で十分使えます
SIMフリーモバイルルータで使っています。
みん評
プランは、データ専用・ミニマムスタートプランです。
専用アプリのスイッチで高速と低速を選択でき、待機中は低速にしておくと容量節約になります。
また、その月に残ったデータ量は、翌月に繰り越せます。
そのため、3GB900円のミニマムスタートプランでも使い切ったことはありません。
特にオススメのポイントは、いくら使っても容量がある限り速度制限されることがない点です。
容量は、足りなくなっても、その都度追加購入でき、翌月のプランを変更することもできます。
普段はスマホのWi-Fi として利用していますが、動画もストレスなく見られます。
パソコンを持って地方へ行くことも多いため、その際にも使っています。
パソコンでも、特に問題はありません。
朝のラッシュ時の地下鉄車内で繋がりにくくなる箇所がありますが、一瞬で、そのポイントを通過すると解消されます。
購入の際は、ビックカメラのbicsimでもIIJmioのサービスを利用できます。
bicsimの場合、カフェやファミレスなどのフリーWi-Fi を高セキュリティで使えます。
ただ、お得なサービスやキャンペーンを利用するならIIJmioが有利だと思います。
IIJmio(アイアイジェイミオ)のメリット
IIJmio(アイアイジェイミオ)が提供するサービスのなかから、特に評判の良いものをご紹介します。
1.豊富な料金プランがある
IIJmio(アイアイジェイミオ)はデータ通信のみ2GB/月から、音声通話付き20GB/月のプランまであり、データ通信量も2、5、10、15、20、30、40、50GB/月と細かく設定されているので、自分にあったプランを選ぶことができます。
2.他社からの乗り換えで端末を大特価で購入できる
IIJmio(アイアイジェイミオ)といえば、いつもなにかしらの端末大特価セールを開催している印象です。欲しかったあのメーカーの最新機種などが、相当安値で手に入る可能性があります。
乗り換えのついでに端末も新しくされたい方には、最大の目玉ポイントになるのではないでしょうか。
※大特価セールの詳細に関しては、都度公式HPをご確認ください
3.老舗のフルMVNOならではの、信頼性の高さ
インターネットイニシアティブジャパンは、1993年に日本で初めて、商用サービスとしてのインターネット接続を開始した、事業者です。
インターネットサービスプロバイダーとして、30年の歴史と知見がある企業で、サポート体制も充実しております。また、iPhoneの最新機種が発売された際や、新しいバージョンのiOSが登場したタイミングで、迅速にテストを行い、動作化確認情報を公開しています。ユーザーの目線に立ったサポートを行っているので、とても信頼でき安心できる事業者ではないでしょうか。
4.くりこしやシェア/プレゼントもできるデータ通信量
国内大手3大キャリアが提供している格安サービスの、ahamo(アハモ)・LINEMO(ラインモ)・POVO(ポヴォ)は、データくりこしサービスが非対応ですが、IIJmio(アイアイジェイミオ)は翌月くりこしとシェアまで可能です。
IIJmio(アイアイジェイミオ)は一人の契約者が最大10回線まで契約することができます。例えば、同一契約者が家族分回線の契約をすると、その家族間でデータ通信量のシェアやプレゼントを行え合いますので、データ通信量の無駄を省くことが可能です。
※音声通話SIMは、一人につき5回線までとなります
5.データ通信量を節約しながら、WEBやSNSの閲覧がサクサク行える
IIJmio(アイアイジェイミオ)には、「バースト転送」という機能があります。
まず、IIJmio(アイアイジェイミオ)では任意でオン/オフ切り替えが可能な低速モード機能があります。この低速モードは、Wi-Fi下ではない外出先などで、データ通信量の節約のために通常よりもデータ通信を低速にすることで、データ通信量を抑えることのできる機能です。
しかし、この低速モードは、文字通り通信速度が低速なので、インターネットによるWEBページの閲覧や、SNSの表示が遅くなります。それでも、節約をしつつ、SNSページなどの閲覧をスムーズに行いたい。そんな願望を叶えることができるのが、「バースト転送」です。この「バースト転送」機能なら、低速モード時でも、SNSを更新する時に瞬間的に通信速度を上げてくれるので、ページの表示は通常の速度で行われ、瞬時に閲覧が可能となります。
6.3つのプランから選べる通話オプション
・国内通話5分以内無料:税込500円
・国内通話10分以内無料:税込700円
・国内通話無制限でかけ放題:税込1,400円
※2024年6月3日までのキャンペーンで上記金額から6か月間月額410円割引を実施しています。
基本プランが豊富にあるIIJmio(アイアイジェイミオ)だけあって、通話オプションも3プランと充実しています。その月々のニーズに合ったオプションに変更ができます。
7.au回線とドコモ回線を選択できる
国内大手3大キャリアが提供している格安サービスの、ahamo(アハモ)・LINEMO(ラインモ)・POVO(ポヴォ)は、自社の回線のみの選択になりますが、IIJmio(アイアイジェイミオ)は、Aタイプ(au回線)とDタイプ(ドコモ回線)から選択することができます。使用するエリアの通信状況によって、相性の良い回線を適宜選択することが可能です。
8.店舗での契約が可能
一般的に格安SIMは、なるべくコストを下げて格安の価格を提供するために、オンラインのみの申し込みやサポートが多いなか、IIJmio(アイアイジェイミオ)は、家電量販店内などにある店舗に行くことで、その場で新規契約/お乗り換え手続きが出来ます。
店舗数は多いとは言えませんが、直接窓口で不安な点などを解消してほしい方にとっては、とても心強い対応だと感じます。
公式HP店舗検索ページをご確認ください。
IIJmio(アイアイジェイミオ)のデメリット
IIJmio(アイアイジェイミオ)が提供するサービスのなかから、あまり評判の良くないものをご紹介します。
1.大手キャリアに比べると、通信速度が劣る
IIJmio(アイアイジェイミオ)の大きな懸念点は、通信速度です。
ドコモが提供しているahamo(アハモ)・ソフトバンクが提供しているLINEMO(ラインモ)・auが提供しているPOVO(ポヴォ)は、それぞれ自社で回線網を持っており、自社回線をそのまま格安サービスにも使用しているので、通信速度は早く、時間帯別の通信混雑も少ない傾向にあります。
一方、IIJmio(アイアイジェイミオ)は、自社回線を持たず、ドコモとauから回線を借りているMVNOのため、お昼休憩でスマホを使用する方が増える12時や、帰宅する電車のなかでスマホを使用する方が増える夕方の時間帯は、通信速度の低下が顕著にあらわれます。ただこれは、IIJmio(アイアイジェイミオ)に限ったことではなく、回線を借りているMVNO全てにいえることです。
1日のなかで最も通信速度が低下するのは、12時~13時で、下り速度は1Mbps程度となります。この1Mbpsという速度は、YouTubeの480pの画質ならほとんどフリーズすることなく、視聴できるレベルと言われていますが、画像(バナーなど)などが多いWEBサイトや、SNSの閲覧などには多少影響をおよぼすかもしれません。
2.低速モードにデータ通信量制限がある
データ通信量の節約に便利な低速モードですが、低速モード中にも通信量の使用制限が設けられています。低速モード中の通信速度は300Kbpsですが、その低速モードで使用できる通信量は、3日間で366MBまでとなります。3日間のなかで通信量を超えてしまうと、速度制限がかかってします。
しかしながら、データ通信量の節約といっても常時低速モードにして、多くのWEB閲覧やYouTube視聴を行う方はほとんどいないのではないでしょうか。
3.支払い方法がクレジットカードのみ
昨今、お買い物などをする際に、支払い方法の種類が増えて便利になっていますが、IIJmio(アイアイジェイミオ)の支払い方法は「クレジットカード」のみとなっています。
JCBによる2019年の統計では、日本人のクレジットカード保有率は、85%程度と発表されているので、多くの方は、支払い方法がクレジットカードのみでもさほど問題にならないかもしれません。
4.即日開通できる店舗数が少ない
メリットの紹介で、店舗での申し込みが可能なことをご紹介しましたが、そのうち、即日開通を行える店舗数が少ないというデメリットがあります。
IIJmio(アイアイジェイミオ)は、ドコモショップのような専門の店舗はありませんが、イオンなどのスーパーや家電量販店内に専用のカウンターが用意されています。そのカウンター自体の数は、全国に1,000店舗以上あるので、お住まいの地域のご近所に結構な数があると考えられます。しかし、その日のうちに開通できる店舗は約400件と限られています。
店舗でかつ、最短で使用されたい方には、少し不便かもしれません。
5.キャリアメールの付与がない
「@docomo.ne.jp」「@softbank.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」などのメールアドレスの付与は行われていません。GmailやYahoo!メールなどのフリーメールサービスを用意する必要があります。
これを機に、Gmailアカウントを作成することで、Googleが提供している様々な無料アプリやサービスを便利に使ってみるのも悪くないかもしれません。インターネットブラウザーのChrome(クローム)は、高速でブラウジングできますし、各種アドオンをいれることで、例えば動画の再生速度0.07のかなりスローから最速16倍までコントロールが可能になったりします。その他にもカレンダーやエクセルのようなスプレッドシートなど便利なツールが無料で使用できます。
6.高速の通信速度はでない
MVNOは、自社回線を持っているキャリアと比べてしまうと、データ通信の最高速度は劣ります。
最新機種の動作確認/検証や各種OSアップデートの対応など、ユーザーサポート面で心強いIIJmio(アイアイジェイミオ)ですが、業界最速などを掲げている他社には、データ通信の最高速度で遅れをとっている状況です。とにかく通信速度を重要視されている方には、残念な点となるかもしれません。
7.初期費用がかかる
新たにSIMを契約する際に、忘れがちなのが事務手数料などの初期費用ですが、IIJmio(アイアイジェイミオ)はその初期費用がかかります。
・事務手数料:税込3,300円
・SIMカード発行料:Dタイプ(ドコモ回線)税込433.4円、Aタイプ(au回線)税込446.6円、eSIMプロファイル発行手数料:税込220円
IIJmio(アイアイジェイミオ)はこんな人にオススメ
老舗のMVNOでコスパ良く利用したい方にオススメです。
MVNOで格安SIMを利用したいけど、新しい会社だと不安な方は、事業開始から30年という実績のあるIIJmio(アイアイジェイミオ)は非常にマッチしていると言えます。長年の知見があり、動作確認なども迅速でユーザーサポートが手厚いのも魅力です。
IIJmio(アイアイジェイミオ)はこんな人には向いてない
通信速度最優先の方には不向きかもしれません。
やはりそもそもがMVNOということで、自社回線を持っていないため、自社回線を持つ大手キャリアの通信速度と比べてしまうと、どうしても速度は劣ります。
IIJmio(アイアイジェイミオ)への新規契約・乗り換え手順
店舗に行けば、即日開通も可能ですが、オンラインでも簡単に申し込みが可能ですので、本記事ではオンライン上での手続きをご紹介します。
▼事前準備
1.MNP予約番号を取得します(お乗り換えの場合)
現在使用しているキャリアの指定の電話番号へ電話をかけるか、マイページなどで簡単に取得が可能です。
2.本人確認書類の画像を用意
運転免許証、個人番号カード、日本国パスポート、被保険者証、特別永住者証明書、在留カードまたは外国人登録証明書、住民記帳台帳カード、運転経歴証明書、身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳、外務省の発行する「身分証明票」をスマホなどで撮影して画像化を行いましょう。
3.メールアドレスとクレジットカードの用意
▼申し込み手順
下記のとてもシンプルな4STEPで申し込みが完了します。
STEP1.公式サイトのトップページより、「ご購入・お申し込み」を選択
STEP2.ここからは画面に従って該当の内容やプランを選択するだけです
STEP3.お客様情報の入力を行います
STEP4.事前準備で用意をした、本人確認書類の画像をアップロード
以上です。
あとは、SIMカードが届き次第、端末に挿入などアクティベーションを行うだけで利用できます。
不安な場合は、店舗でサポートを受けることもできるので安心です。
よくある質問
IIJmio(アイアイジェイミオ)についてよくある質問を公式サイトより引用しています。
Q:データチャージはどのように行うのでしょうか?
A:IIJmio(アイアイジェイミオ)のWEBページより、データチャージの専用ページから行って頂きます。
Q:5G通信を利用する設定はどこから行えますか?
A:会員専用ページより、5G通信有効/無効切り替えが可能です。
Q:現在SIMカードを契約中ですが、eSIMに変更することはできますか?
A:契約中のSIMカードからeSIMに変更することはできません。また、eSIMからSIMカードへの変更も承れません。
まとめ
創業30年を誇るIIJmio(アイアイジェイミオ)は、商用のインターネット接続サービスを、日本でいち早く開始しした老舗の企業です。
現在では、副回線使用も含めた多様なニーズに応える豊富な料金プランを用意しており、コストパフォーマンスを重視したユーザーも使いやすいよう、「低速モード切り替え」や「バースト転送」などの機能も揃えています。
なにより、MVNOとして長年の実績から蓄積された知見を、新規機種や新たなOSが登場した際の動作確認などの検証に活かし、検証結果をすぐに公開しているユーザーファースな姿勢が信頼を生んでいます。
このような姿勢が実着な老舗MVNO企業といわれる所以ではないでしょうか。