格安SIM(mvno)のおすすめが知りたい
格安SIMを比較したい
格安SIMの選び方を知りたい
安いプラン(料金)、安い格安スマホが知りたい!
乗り換えるならどこがおすすめ?
昨今話題になっている「格安SIM」を知っていますか?
格安SIMは、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のスマホ利用料金より低価格で使えることが売りの、モバイル通信サービスです。
スマホの一部の機能を停止することや、申し込みから相談までの全工程をWebで完了することなどで、大きなコストダウンに成功しています。
選んだプランやオプション、使い方次第で大手キャリアの月額料金より5,000円以上安くすることもできるので、乗り換える人が多くなってきました。
本記事では、自分にふさわしい格安SIMを選ぶためのコツやポイントなどをまとめています。
今後乗り換えを考えている方や、せっかくの新規契約・端末購入で失敗したくない方などは是非目を通してください。
※記事内容は2024年1月25日時点のものとなります。値段やキャンペーンなどは閲覧日により変更されている場合があるため、公式サイトをご確認ください。
自分にピッタリの格安SIMの選び方~比較ポイント・チェックポイント~
格安SIMを選ぶ際に、チェックしておきたいポイントはいくつかあります。
今回は格安SIMの選び方において、特に重要なポイントを7つご紹介します。
1.料金プラン
格安SIMを選ぶうえでまず気になるのが、料金プランです。
格安SIMを扱う会社は結構多くあり、プラン数もそれぞれ異なっています。
以下、特徴の違う5つのサービスを例に挙げました。
LIBMO
プラン名 | データ使用量 | 音声通話機能付きSIM | データ通信のみのSIM |
なっとくプラン(ライト) | 無制限(最大速度200kbps) | ― | 528円 |
なっとくプラン(3GB) | 3GB | 980円 | 858円 |
なっとくプラン(8GB) | 8GB | 1,518円 | 1,320円 |
なっとくプラン(20GB) | 20GB | 1,991円 | 1,991円 |
なっとくプラン(30GB) | 30GB | 2,728円 | 2,728円 |
HISモバイル
※月額料金制のプラン
1GB | 3GB | 7GB | 20GB | 50GB | |
音声通話付き | 550円 | 770円 | 990円 | 2,190円 | 5,990円 |
データ通信のみ | 440円 | 580円 | 880円 | 1,980円 | 4,980円 |
データ+SMS | 490円 | 630円 | 930円 | – | – |
※従量課金制のプラン
100MBまで | 2GBまで | 5GBまで | 10Gまで | 15GBまで | 30GBまで | |
データ通信のみ | 198円 | 770円 | 1,320円 | 2,310円 | 3,300円 | 5,775円 |
データ+SMS | 352円 | 924円 | 1,474円 | 2,464円 | 3,454円 | 5,929円 |
mineo(マイネオ)
※月額料金から選ぶプラン
データ容量 | 音声通話+データ通信 | データ通信のみ |
1GB | 1,298円 | 880円 |
5GB | 1,518円 | 1,265円 |
10GB | 1,958円 | 1,705円 |
20GB | 2,178円 | 1,925円 |
※好きな通信速度から選ぶプラン
データ容量 | 音声通話+データ通信 | データ通信のみ |
プレミアム(最大3Mbps) | 2,200円 | |
スタンダード(最大1.5Mbps) | 990円 | |
ライト(最大300kbps) | 660円 | |
スーパーライト (最大32kbps) | 250円 | - |
TONEモバイル
月額1,100円でデータ容量を無制限に使い放題(動画は1GBまで)
動画視聴以外は月間のデータ容量に制限はありません。
動画視聴は料金のムダがないチケット制となっており、1GB300円(税込)で購入できます。1GBでYouTubeなら約3時間の動画視聴が可能です。
楽天モバイル
月額3,278円でデータ容量を無制限に使い放題
※使用量が3GBまでなら自動的に月額1,078円まで減ります。
上記5つの会社を比べてみると、プランの提供方法が全然違うのが分かるでしょう。
シンプルなワンプランの所もあれば、従量課金制(使った分だけ月額料金がかかる)の所や、通信速度基準でプランを選べる所もあり、かなり選択の幅は広いです。
また、格安SIMは「音声通話付きプラン」と「データ通信専用プラン」、「データ通信+SMSプラン」などに分かれていることも多く、この場合はメインで使いたい機能次第で選ぶことができます。
データ通信専用プランでは、メールの送受信やインターネット通信、LINE・Skypeなどのアプリによる通話が可能です。
データ通信+SMSプランは、ここにショートメッセージ機能を追加したものになります。
基本的な機能であればこれらのどちらかで充分対応できますが、電話番号による電話(090……080……などが付くもの)はかけられず、受けることもできなくなるので、必要な方は音声通話付きプランを契約するようにしましょう。
2.利用するデータ通信量
それぞれのデータ通信量でどの機能がどの程度使えるのかを、簡単に挙げました。
データ通信量 | 使える機能 |
1GB | LINE:トークなら50万回前後、通話なら50時間以上の余裕があるとされており、ほとんど問題なくできます。 Instagram:約2時間前後 Instagramは写真や動画などを閲覧するので、実はデータ通信量が重いです。 動画再生:1~3時間※画質により変動します。 |
3GB | LINE:トークが約150万回可能です。 Instagram:4時間以上 動画再生:10時間以上 単純に、1GBの3倍くらいは余裕があると思って良いでしょう。 一部の調べでは「3GBあれば充分」とされており、自分にフィットすると感じる人が多い容量です。 |
10GB | LINE・Instagramの使用には充分すぎる容量になりますが、動画の再生はYouTubeの低画質で30時間ほどです。 YouTubeだけでなく、U-NEXT、NETFLIXなど何かしらの動画配信サイトに登録していたり、映画やドラマの視聴を頻繁にしたりする場合はやや足りません。 |
20GB | YouTubeの標準画質の場合で、動画を30~60時間ほど再生することができるようになります。 低画質に調節すれば、100時間以上使うことも可能です。 |
50GB | YouTubeの標準画質の場合で、動画を80時間ほど再生することができるようになります。 何かしらの動画配信サイトに登録していて、週末は映画視聴のために一日家にこもっている人などは、このくらいは欲しいところです。 |
動画の再生時間の詳細は、各動画配信サービスで通信量が異なるため、実際はもっとばらつきがありますが、LINEやメールに加え、たまにSNSを覗く程度の方であれば、1GBでも余るくらいです。
格安SIMのデータ通信量は、だいたい1GB~無制限、間は3GB・5GB・10GB・20GB・30GB・50GB……のように増えていくことが多いです。
この幅のうちどこからどこまでの料金プランを設けるかは、会社ごとに異なっています。
格安SIMを使ったことがない方は、普段の自分の使い方を振り返ってみましょう。
使い方によっては、実は1GB~3GBで充分ということもあります。
3.通信回線の種類
格安SIMは独自の通信回線を用いておらず、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)のものを借りています。これら3社の回線全てに対応している所も、1社の回線に対応している所もあり、各サービスによってばらばらです。
下記サービスは、3大キャリア全ての回線が導入されていて特に通信エリアが広いため、通信回線においての柔軟性は最も高いと言えるかもしれません。
まずは自分の住んでいる地域がどの回線エリアに含まれているのか、調べてみましょう。
4.通信速度
スマホを使用する時間帯や、通信エリアなどによってかなりばらつきがあるため、多くの格安SIMでは、普段の速度がどのくらい出るかは公表していません。
しかし、データ使用量が契約分を超過した後の速度であれば、載せている所はいくつかあります。
ほんの一部ですが、以下の通りです。
サービス名 | データ使用量超過後の通信速度 |
・UQmobile ・ahamo ・JCOM MOBILE | 最大1Mbps |
・mineo(マイネオ) ・AEONモバイル ・HISモバイル ・QTモバイル | 最大200kbps |
1Mbps=1000Kbps のため、1Mbpsと200kbpsではかなりの開きがあります。
200kbpsでは、動画の再生時間が短くなったり、ページの読み込みが遅くなったりすることが考えられるでしょう。
また、IIJmioは珍しく、平常時の速度も公式サイトで発表されています。
因みに、Mbps(メガビーピーエス)は1秒間に転送できるデータの速度を表していて、LINE・メールでのテキスト通信なら1 Mbps、動画視聴で10 Mbpsあれば充分とされています。
そのため、IIJmioの速度は下り・上り共にかなり頼もしいと言えるでしょう。
データ使用量超過後の速度しか公表していない他社でも、同じ格安SIMなので、IIJmioと同程度の速度が出るとも考えられます。
格安SIMはその安さゆえに速度の低下が著しいと思われがちですが、これだけの速さが守れていれば、そう何度も困ることはありません。
5.支払い方法
格安SIMの支払い方法は、基本的にクレジットカード払いです。
口座振替も可能な所はありますが、全部ではありませんので、クレジットカードを所持している方が良いに越したことはありません。
これらの格安SIMを契約を検討したい方で、クレジットカード未所持であれば、まずはクレジットカードの新規登録をお済ませください。
6.割引サービス・特典
格安SIMを契約することで、キャンペーンやキャッシュバック、光回線とのセット割などお得なサービスを受けることもできます。
割引サービスの内容や特典が魅力的だから、という理由で選ぶのも良いでしょう。
各会社でユニークな特典が沢山用意されていますが、以下がその一例です。
IIJmio
公式サイト:IIJmio
・IIJmioひかりとセットで660円割引……終了日未定
IIJmioは、光回線のIIJmioひかりとセットで契約すると月額料金が660円引きになります。
楽天モバイル
・楽天ポイントが最大15.5倍……終了日未定
楽天モバイルを利用中、楽天市場の買い物で付くポイントがアップします。
最大16.5倍です。
楽天市場でよく買い物する人や、楽天ポイントを貯めている人には向いているでしょう。
ahamo
・ahamo光……2023年6月20日~終了時期未定
ahamo契約後にahamo光(ahamoユーザー専用の光回線)に申し込むと、dポイント10,000ptがプレゼントされます。
・爆上げセレクション……2023年4月5日~終了時期未定
ahamo経由でディズニープラスやYouTubeプレミアム、NETFLIXに申し込むとdポイントが還元されます。
更に、ディズニープラスなら月額990円の利用料金が最大6か月割引です。
ahamoでは光回線の契約やエンタメ系オプションへの加入でdポイントが付与されます。
普段dポイントで買い物をする人や、ディズニーが好き・ディズニープラスを低価格で利用したい人向けです。
HISモバイル
・オンライン体験旅行……2023年9月30日~2024年3月31日まで
HISモバイルに新規申し込み(もしくは乗り換え)をすると、最初の30日間無料で、オンライン上の世界一周旅行を体験させてもらえます。
旅行のコースは100以上あり、旅好きな方や、今後の旅先選びの参考にしたい方などに人気です。
・海外旅行・国内旅行の特別優待……終了日未定
HISモバイルの契約者限定で、国内外のツアーが最大3,000円引きになります。
HISモバイルは大手旅行会社HISの提供する格安SIMなので、旅行関係のサービスが数多く行われています。
旅行が好きな方や、海外に行くことが多い方などは是非選んでおきたいところです。
QTモバイル
公式サイト:QTモバイル
・九電・BBIQとまとめて利用でお得……終了日未定
QTモバイルは、九電(九州電力)やBBIQ(九州で人気の光回線)とセットで利用すると、以下のように月額料金が安くなります。
QTモバイル+九電……110円引き
QTモバイル+BBIQ……220円引き
QTモバイル+九電+BBIQ……最大330円引き
です。
九州住まいの方が割引の恩恵を受けやすくなっています。
まだまだ他にも各会社で様々な割引や特典の配布が行われていますが、特に個性的なものを挙げました。
各キャンペーンや割引サービスは、終了日未定のものもあれば、期間が決まっているものもあるので、強く惹かれるサービスが見つかった場合は早めの契約がおすすめです。
7.オプション
格安SIMでは、個々の使いやすさに合わせて便利なオプションを付けることも可能です。
電話のかけ放題やカウントフリー、低速モードなど、是非欲しい機能が色々揃っています。
無料のものもありますが、中には月額200円~2,000円ほどかかるものもあるので、お財布と相談しつつ、好みの機能を集めてみましょう。
~通話・かけ放題系オプションの例~
◎5分かけ放題……月額490円~1,100円程度
5分以内の国内通話がいつでもかけ放題のオプションです。
◎10かけ放題……月額550~1,100円程度
10分以内の国内通話がいつでもかけ放題のオプションです。
◎無制限かけ放題……月額1,200円~2,000円程度
回数や時間に関係なく、国内通話がいつでもし放題のオプションです。
◎国際通話・国際ローミング……月額980円程度
※国によって料金が変動する場合や、無料のこともあり
~カウントフリー系オプションの例~
X(旧:Twitter)やInstagramといったSNS、LINEなど、一部の機能をデータ消費せずに使えるオプションもあります。
下記サービスは、いずれも契約時に組み込まれているオプションなので、無料です。
NUROmobile の「NEOデータフリー」
NUROmobileの「NEOデータフリー」では、対象SNS(LINE・X(旧Twitter)・Instagram・TikTok)利用時のデータ通信量は消費しないので使い放題です。
SNSをよく利用する人にとってはおすすめのオプションです。
mineoの「広告フリー」
広告視聴によって気づかないうちに消費されているデータ通信料がカウントフリーになるサービスです。
「広告フリー」によって節約された通信量もアプリから確認することができます。
LINEMOの「LINEギガフリー」
公式サイト:LINEMO
LINEMOでは、LINEアプリのトーク、音声通話、ビデオ通話のデータ通信の消費がゼロです。
速度制限がかかってしまっても、LINEアプリでの通信速度は落ちません。
~セキュリティ・フィルタリング系オプション~
ウイルスや危険なWi-Fiから保護してくれたり、不適切なサイトへのアクセスをブロックしてもらえたりするオプションです。
特に、スマホデビューしたばかりのお子さんやシニアの方にぴったりでしょう。
内容によりますが、それぞれ無料~440円程度で付けることができます。
~速度系オプション~
格安SIMでは、速度を自由に切り替えられたり、低速モードで使うことでデータ使用量が無制限になったりするオプション・プランが存在します。
例えば、以下のようなサービスです。
LIBMOの「なっとくプラン(ライト)」……月額528円
常に低速モード(最大200kbps)に設定されている代わりに、データ使用量が無制限で、月額料金も安いです。
mineoの「パケット放題Plus」……月額385円
専用のmineoスイッチをオンにすることで、いつでも最大1.5Mbpsが出て、データ容量も使い放題のオプションです。
また、mineoではデータ使用量を超過すると速度が200kbpsに落ちてしまいますが、その場合もこのオプションを付けていれば1.5Mbpsに戻すことができます。
~エンタメ系オプションの例~
動画配信サービスや音楽の聴き放題サイトなど、エンタメ系オプションが付けられることも多くなっています。
以下は、特によくオプションに含まれている人気のサービスです。
◎YouTubeプレミアム……月額980円~1,280円程度
◎U-NEXT……月額1,089円~2,189円程度
◎NETFLIX……月額790円~1,980円程度
◎Apple Music……月額1,080円前後
◎雑誌読み放題 タブホ……月額550円
一部の格安SIMではキャンペーンなどの影響で、割引価格で利用できたり、数か月間無料になったりするので、普通に登録した場合の料金とは違うことがあります。
紹介したこれらのオプションの月額料金については、各会社を比較してのおおよその値になります。
同じ内容でも一方は無料なのに、もう一方は有料ということもあるので、よりお得な方を選択すると良いでしょう。
よくある質問
Q.格安SIMはどうして安いのでしょうか?
A.主な理由として3つ挙げられます。
1.独自の通信設備がなく、ドコモ・au・ソフトバンクなどの大手キャリアの回線を借りることで通信しているから
2.キャリアメールやLINEのID検索のような一部の機能が廃止されているから
3.実店舗がほぼなく、インターネット販売が主流だから
これらの取り組みによって様々な費用を削減しながら運用できるため、安さが守られているのです。
Q.では、格安SIMの実店舗は全くないのでしょうか?
A.いいえ。一部の格安SIMでは、実店舗を構えています。
例えばAEONモバイルは全国のAEONの店頭でサポートを受けられますし、QTモバイルは九州地域の各県にショップがあります。
実店舗を設けている格安SIMはまだまだ少ないですが、あればWeb上だけでなく対人でのサポートが可能なので、質問・相談などがしやすく、より安心してお使いいただけるでしょう。
Q.5Gが使える格安SIMはありますか?
- はい、あります。
ただし、「一部エリアのみ」「iPhone12シリーズ以降」など条件付きのことが多いです。各サービスの公式サイトや、自分の端末が5G対応かどうかなどを事前に調べ、納得してからの契約が望ましいでしょう。
まとめ
本記事では、自分にふさわしい格安SIMを選ぶためのコツやポイントなどを7つにまとめました。
格安SIMは、毎月の利用料金を抑えたい人におすすめです。本記事を読んで、自分のライフスタイルや使い道に合ったサービスを選んでいただければ幸いです。