化学メーカー・クラレが西条事業所の製造拠点を増強すると発表【愛媛】
化学メーカーのクラレは、西条事業所の生産拠点を増強すると発表しました。
20日、愛媛県庁で調印式が行われ、クラレの川原仁社長や中村知事、そして事業所がある西条市の高橋市長が協定書にサインをしました。
化学メーカー・クラレの西条事業所は、戦前の1936年に開設。NASAの火星探索機にも使われた繊維や、フィルムを生産しています。
2027年に増設されるのは、クラレが世界シェア1位で、液晶ディスプレイに不可欠なフィルムの生産設備です。
クラレの川原社長は「世界的に液晶テレビも含めて大きなディスプレイの需要が拡大している。クラレ独自の原料からフィルムにいたるまでの生産技術開発を駆使して、ますます事業を発展、拡大していきたい」と語っていました。
増設にかかる投資額は、およそ220億円で、西条事業所でのこのフィルムの年間生産量は、これまでと比べて30%近く増える見通しです。