過去の受賞者にはノーベル賞受賞者の名前も “ヒメダイヤ”愛大教授に「米鉱物学会」最高賞【愛媛】
過去の受賞者には、ノーベル賞受賞者の名前も。鉱物学の分野で、世界で最も歴史ある学会の最高賞に愛媛大学の教授が選ばれました。
世界でもっとも硬い人工のダイヤモンド「ヒメダイヤ」。
このダイヤモンドを作り出す研究や技術などが評価され、アメリカ鉱物学会の最高賞に選ばれたのは、愛媛大学地球深部ダイナミクス研究センターの入舩徹男教授(71)です。
入舩教授はこれまでに、地球深部の温度や気圧などを再現するための技術を開発。この技術を活用し、炭に高い圧力と温度を加えて、新たな素材、「ヒメダイヤ」の合成に成功しています。
「ヒメダイヤ」は、天然のダイヤモンドよりも硬くて、割れにくいことから、チタンなどの硬い金属の加工に利用されています。
記者会見で入舩教授は、「学術分野だけではなく企業も含めた産業界との連携や国際的な連携に力を入れたい」などと抱負を語っていました。
最高賞の受賞は、日本人では26年ぶり、3人目で、授賞式は、来年10月にアメリカで行われます。