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番組審議会とは、南海放送が放送する番組の向上改善と適正を図るため、
放送番組等の審議を行うことを目的として設置された審議機関です。


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【第675回 番組審議会】

テレビ番組

終戦75年特別番組「紫電改」~三四三空隊員が愛した女将 今井琴子~

ラジオ番組

終戦75年特別企画“紫電改プロジェクト”2020年版ラジオドラマ「紫電改 君がくれた紫のマフラー」

9月の番組審議会が、9月23日(水)、本社8階役員会議室で開かれました。7名の委員全員より、テレビ、ラジオ、それぞれの合評番組について審議が行われ、テレビ番組では南海放送が制作した終戦75年特別番組「紫電改」~三四三空隊員が愛した女将 今井琴子~について、委員から次のような意見が出されました。

《テレビ番組》
終戦75年特別番組「紫電改」~三四三空隊員が愛した女将 今井琴子~
放送日時:2020年8月15日(土) 11:55~12:50(南海放送 制作)


[番組概略]
終戦22日前の昭和20年7月24日午前10時。愛南町久良湾に墜落した1機の戦闘機、紫電改。広島県呉軍港を中心に攻撃するため高知沖から飛び立ったおよそ1300機のアメリカ軍戦闘機を迎撃するため、長崎県大村市から飛び立ったわずか21機の紫電改は、豊後水道上空で空戦。その結果、紫電改6機が撃墜。そのうちの1機が久良湾に墜落した。

海の底で眠り続けたその紫電改は34年後発見され、引き揚げられ話題になった。それからさらに41年。終戦から75年目の夏、南海放送では、今や忘れ去られようとしている紫電改に焦点をあて取材した。

松山空港周辺にあった第三四三海軍航空隊に所属し、全国から集められた伝説的なパイロットたち。その隊員たちと交流のあった松山市内のすき焼き店の女将 今井琴子さん(当時20歳)を通して、平和への願いと、今は亡き琴子さんが涙ながらに語った「命」の重さを伝えたいと考えた。

今回の番組は、現在OBである松尾さん、大西さんら先輩方が取材した貴重な映像と真摯な報道姿勢と取り組みがあったからこそ成立した。

【協力】
 坊っちゃん劇場、ミュージカル出演者、つたや旅館(ロケ地)など


[各委員の意見]
○実際の引き揚げ時の様子やインタビューの映像、再現ドラマ、それに江刺アナによる新しい取材なども加えた記念番組で、とても良かったと思う。今回の番組を見てからいろいろ調べたいことが出てきて、非常に勉強になった。

○最後に琴子さんが言われたことで私が一個人として響いたのが「20代の同じ青春があったときに、あのような体験をせざるを得なかった」という言葉。それは等身大というか、すごく身近な言葉として感じることができた。

○真夏なのに座敷の襖が閉めきられていたり、冬なのに女学生が薄いブラウス姿で登場したりしたのが気になった。こういった目に入る情報は、テロップの文字より感じやすく理解しやすいので、季節感はしっかりとらえたほうが良いと思った。

○今井さんが語った「彼らのような犠牲があって、現在の私たちの幸せがある。それを今の人たちに伝える義務がある」という言葉も、強く印象に残った。現在の我々は、コロナでしんどい生活を強いられているが、戦争の悲惨さに比べれば何でもないことなのではないかと思った。

○どうしても気になったのが、今回の番組には再現ドラマが本当に必要だったのかということ。現代ものであればさほど齟齬はなかったかもしれないが、現代とあまりに違うものをよくここまで挑戦されたなと思う反面、あまりにもリアル感がないので、それまで想像していたものが映像になった瞬間に色あせてしまった気がした。

○ドラマとドキュメントで構成されていたが、ドキュメントがリアルの連続で良かったと思う。55分間全部がまぎれもない現実として眼前に映し出されることが非常に貴重で、よくこういう形でまとめてくださったなと感謝の気持ちを持った。

また、ラジオ番組では、南海放送が制作した終戦75年特別企画“紫電改プロジェクト”2020年版ラジオドラマ「紫電改 君がくれた紫のマフラー」について、次のような意見が出されました。

《ラジオ番組》
終戦75年特別企画“紫電改プロジェクト”2020年版ラジオドラマ「紫電改 君がくれた紫のマフラー」
放送日時:2020年8月15日(土) 15:00~15:59(南海放送 制作)


[番組概略]
2020年日本民間放送連盟賞番組部門 ラジオエンターテインメント番組 優秀 受賞作品

この番組は、戦後75年を機に制作したラジオドラマで、愛南町の海から引き揚げられた大戦中の名機「紫電改」の搭乗員と大街道にあった食堂の若女将との交流を描きながら、平和への想いを再確認するという物語です。

昨年制作したラジオドラマの一部を再構成し、出演者も一新してリメイクした2020年版で、5月に放送したものを終戦の日である8月15日に合わせて再放送しました。

~あらすじ~
終戦間際の昭和19年後半。当時技術の粋を集めて開発されたのが、局地戦闘機・紫電改。その搭乗員を訓練しようと、全国から選りすぐりのエースパイロットが松山基地に集められた。搭乗員たちが訓練の合間に訪れていたのが、当時、大街道商店街にあった食堂『喜楽』だった。食堂の若女将だった今井さんは、同世代の搭乗員たちを歓待。別れ際、自身の白無垢を染め、済美高等女学校の生徒と一緒に38枚の紫のマフラーを作り、餞別として贈った。もはや戦争自体が遠い存在となり、愛媛の人達でさえ「紫電改」自体を理解していない現在。あれから75年。この史実を風化させないために今井さんの遺志を継ぐ物語。

【制作スタッフ】
 原作:江刺 伯洋(メディアセンター)
 脚本:岩城 一平(フリー)
 編集:岡田 耕一(フリー)


[各委員の意見]
○昨年聴いたものとはずいぶん様子が変わり、心情に踏み込んだ描写が感じられて聴き入ってしまった。

○前回は慣れていない方が声の出演をされていて、この番審でずいぶんひどいことを申し上げたが、あの初々しさが今回はなくなっていて、初々しい方がいいなと思ってしまった。

○日光さんと恋人の和歌の朗読があった後に戒田さんのナレーションが入り、その後山下達郎の音楽が流れるという構成に、「やられたな」と思った。

○前回の番組と比較すると全体のほとんどがドラマになっていて、ラジオドラマの名にふさわしい番組だなと思った。前回より非常に洗練されたものになっていると感じた。

○テレビとラジオの放送が同じ日にあった分、話の流れの違いに「どちらが正しいのかな」という疑問がわいた。

○紫電改プロジェクトと称するのであれば、テレビ番組で言いたいことと、ラジオドラマで伝えたかったことで、はっきりと線引きをしてほしかった。ラジオドラマらしさをもっと強調した内容にしてほしかった。

○去年の作品より短縮されシンプルになって、セリフも明瞭で聴きやすくなり、番組としては良かったが、なぜだかわからないけど去年のほうが好きだった。


以   上
(番組審議会事務局)

稲葉隆一(委員長)

大一ガス(株) 代表取締役社長

柳田幸男(副委員長)

(株)愛媛新聞社 専務取締役

森本しげみ

NPO法人シアターネットワーク えひめ 代表理事

村田毅之

松山大学 法学部教授

山田ひろみ

陶芸家

徳田明仁

愛媛大学 ミュージアム准教授兼広報室副室長

近藤路子

(株)フードスタイル 代表取締役

* 南海放送番組基準 *

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