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プレスリリース

第48回放送文化基金賞番組部門「瀬戸内海がゴミ箱になる日」番組部門テレビドキュメンタリー番組「奨励賞」受賞!

南海放送株式会社が昨年夏に制作・放送したテレビ番組『瀬戸内海がゴミ箱になる日』が、「第4回放送文化基金賞」番組部門テレビドキュメンタリー番組「奨励賞」を受賞しました。

この番組は瀬戸内海の海洋ゴミをテーマにしたもので、昨年5月29日に南海放送テレビで放送されました。番組では、船でしか行けない瀬戸内海のとある場所に溜まり続けている海洋ゴミにスポットを当てて、長年そのゴミを拾い続けている岩田功次さんに密着。困難を極める海洋ゴミの回収、その後の処分の問題など世界的な課題となっている海洋ゴミについて瀬戸内海から警鐘を鳴らしています。

審査員からは受賞理由について「プラゴミが海洋を汚染していると聞くが、この映像を見たら誰もが驚くだろう。当番組は、信じられない現実を可視化した。」「瀬戸内海の美しい海岸に流れ着いたゴミの量を見たら、誰もが人類の行く末に絶望的な気持ちになることだろう。しかし、行政も追いつけない現実の中、たった一人でゴミを拾い続ける人物の存在が、微かな希望を抱かせる。」との評価を受けました。

また、密着取材させて頂いた岩田功次さんは、同基金賞の番組部門「出演者賞」を受賞しています。

「放送文化基金賞」は、過去1年間(2021年4月~2022年3月)の放送の中から選ばれた、優れたテレビ、ラジオ番組や個人・グループに毎年贈られる賞で、今回が48回目です。南海放送株式会社の受賞は8回目となります。

【受賞番組名】「瀬戸内海がゴミ箱になる日」
【放送日時】2021年5月29日(土) 10時30分~11時24分
【スタッフ】ディレクター 山本 貴洋(制作部)
      プロデューサー 伊東 英朗(フリーランス)
      ナレーション 永野 彰子(南海放送アナウンサー)

【番組概要】
穏やかで美しく豊かな瀬戸内海。しかし、私たちには見えてなかったもう一つの顔がある。岩田功次さんは海からしか見えない入江にプラスチックゴミが溜まり続けることに注目。これまで500か所以上のゴミスポットを発見した。ただゴミスポットには、船でしか辿り着けない。何十年もかけ層となったプラスチックゴミの山、その運搬は風や波の影響もあり命がけだ。海洋ゴミの受け入れや処分方法は自治体任せで対応はまちまちで、苦労して拾っても、受け入れてもらえない場合もある。そんなプラスチックによる海洋汚染の深刻な現実を取材した。

【制作者コメント 山本貴洋ディレクター】
人間の無関心の集合体の様なもの、それが海洋ゴミでした。プラスチックのゴミは400年以上経っても分解されないと言われています。シンプルに人間が拾わなければ減る事が無いのです。岩田さんに同行させてもらうまで、海洋ゴミを本気で向き合った事は無かったかもしれません。そして陸地で生活するほとんどの人がそうだと思います。視聴した方は、途方もない海洋ゴミの現状に真っ向から立ち向かい続ける岩田さんの活動をどのように捉え感じたでしょうか?おそらく意見は賛否様々でしょう。それが普通で、活動が美談にされるのも岩田さんは望んでいません。「ゴミを後世に残してはいけない。」その言葉が特に印象に残りました。この現状、実態を伝え、そして多くの人がより関心を持ってこの問題を見てくれるように今後も番組を制作したいと思います。