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第58回ギャラクシー賞で「感染-正義とは何か-」がラジオ部門選奨を受賞!

南海放送が昨年制作・放送したラジオドキュメンタリー番組『感染-正義とは何か-』が、「第58回ギャラクシー賞」ラジオ部門で選奨を受賞しました。

この番組は新型コロナをめぐる差別をテーマにしたもので、昨年5月30日に南海放送ラジオで放送されました。番組では、県内感染者や誹謗中傷を受けた人達を取材したほか、四国遍路やハンセン病患者の歴史も取り上げ、差別と感染症のつながりを深く掘り下げています。

受賞理由について「番組では、ターゲットになった人々へのインタビューなどを通じ、人を守るはずの"正義"が簡単に偏見を生み出す実態を浮き彫りにしました。リスナーへのメッセージが明確で、丹念かつ綿密な取材も光る好作品です。」と高い評価を受けました。

「ギャラクシー賞」は、放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために、1963年に創設したもので、今回58回目となります。

なお『感染-正義とは何か-』は、「2020年日本民間放送連盟賞番組部門ラジオ報道番組」で最優秀を、「第75回文化庁芸術祭ラジオ部門」で大賞、「第20回・放送人グランプリ2021」でグランプリ優秀賞を受賞しています。

【受賞番組名】「感染-正義とは何か-」
【放送日時】2020年5月30日(土) 14時00分~14時44分
【スタッフ】企画・統括       山内 孝雄(メディア編成局)
      ディレクター・取材   植田 竜一(メディアセンター)
      取材          中武 正和(報道部)
      ナレーション      永野 彰子(メディアセンター)

【番組概要】
2020年3月2日、愛媛県内にある人口およそ2万人の愛南町で、県内初となる新型コロナウイルスの感染者が確認される。県最南端で発生した感染を境に県内の雰囲気は一変した。「感染者は誹謗中傷に耐えられなくなって自殺したらしい」という噂が飛び交い、感染者が半日も経たたないうちに特定された。感染も県内で一気に広がり始め、精神科病院や高齢者施設ではクラスターが発生。「こんな施設閉めてしまえ」、「人殺し!」...。ウイルスの感染スピードを遥かに超える早さで、誹謗中傷などの人権侵害が拡散していく。新型コロナウイルスの本当の恐怖は、ウイルス自体ではなく、私達人間が人間でなくなることなのではないのか―。人権侵害は、ひとりひとりの「正義」に基づいて広がる。なぜ、本来は人を守るはずの「正義」が、人を攻撃しているのか。新型コロナウイルスから人の「正義」とは何かを問うドキュメント。

【制作者 植田竜一コメント】
この度は身に余る賞をいただきありがとうございました。何より取材に応じていただいた方や番組を聞いていただいた方にも心よりお礼申し上げます。これからも愚直に愛媛の今を等身大の視点で切り取りながら、番組としてお届けしていきたいと思います。