「南海放送賞」は、福祉活動や社会貢献活動において、特に著しい業績をあげられた個人・団体や、身体障がい等を克服して自立に努め、社会活動に積極的に参加している人などを表彰するものです。昭和42年(1967年)に設立し、平成16年(2004年)からは公募方式を取り入れています。今回は自薦・他薦候補が10件、南海放送報道部の推薦候補が13件、そして昨年度からの継続を合わせて合計76件が選考対象となりました。選考の結果、第52回南海放送賞は、以下の2団体・1個人に決定いたしました。
【南海放送賞】
○松山市立勝山中学校生徒会 | (団体) | 松山市 |
○波方町ふれあい食事サービスボランティアグループ | (団体) | 今治市 |
○幸田裕司 さん(愛媛県パラスポーツ・コーディネーター) | (個人) | 西予市 |
【南海放送賞 選考会 委員】
愛媛県社会福祉協議会 | 会長 | 中山紘治郎 様 |
愛媛県保健福祉部 | 部長 | 山口真司 様 |
南海放送番組審議会 | 委員長 | 稲葉隆一 様 |
南海放送株式会社 | 社長 | 田中和彦 |
【表彰式・祝賀パーティ】
日時:平成31年2月19日(火) 表彰式 11時~(予定) / 祝賀パーティー 正午~(予定)
場所:南海放送 本町会館一階 テルスターホール (松山市本町1丁目1-1)
受賞者プロフィール
■松山市立勝山中学校生徒会 松山市
(代表 校長 青井俊憲 氏・生徒会長 越智亮太さん・生徒会10人・活動歴35年)

昭和20年代中頃に、松山市道後湯之町の婦人会会長が始めた「ロシア兵墓地の清掃活動」。昭和58年に、ロシア人墓地保存会の会長が教頭として赴任してきたことをきっかけに、国際理解・平和への祈りを込めて、生徒会の活動として清掃活動を行うことになりました。
地域の大切な活動として、毎月第2土曜日に100人程度の生徒が集まり、落ち葉拾い、草引き、墓碑洗浄、胸像磨き、花立ての水の入れ替えなどをして、最後に花・線香を供えて全員で黙祷をしています。
活動は、地域住民グループと連携しながら行われているほか、生徒会長は、年に2回行われる慰霊祭にも参加するなど、学校単位でのロシアとの交流も続けられています。今年6月には、映画『ソローキンの見た桜』のロケに、生徒約20人が参加しました。
■波方町ふれあい食事サービスボランティアグループ 今治市
(代表 三宅良枝 氏・メンバー29人・活動歴23年)

要援助者を地域で受け止め、支える仕組みづくりの一環としてスタートさせた活動。60代~80代の女性メンバーが、毎月2回支援を必要とする虚弱な高齢者・障がい者・難病患者のみの世帯へ食事(弁当)を提供しています。
ボランティアとの会話を通して、孤独感の解消と安否確認をすることを目的としていて、手作りの弁当は、地産地消にもこだわっています。弁当を届けるだけではなく、訪問時に変わったことなどを見つけた場合は、社会福祉協議会にも連絡・相談するなど、地域連携しながら活動に取り組んでいます。
グループの発起人・池本滋乃(いけもとしげの)さんは、平成28年度まで代表を務め、平成29年度から次世代へとバトンを渡しましたが、メンバーは「主婦の特技を活かし、お互いに活動を良くしていこう」という気持ちで、精力的に活動しています。
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平成10年に愛媛に移住し、独立自営法人を立ち上げ、身体・知的・精神・発達障がい者の相談支援に関わりながら、教育現場での経験を活かした、子育て支援、メンタルヘルス、障がい関連の研修などの啓発活動を行っています。
平成29年に、愛媛県障がい者スポーツ協会より、愛媛県パラスポーツ・コーディネーターを委嘱され、障がい者アスリートと企業とのマッチング業務やパラアスリートの就労・進路への協力、支援などを行っています。また、昨年開催された「第17回全国障害者スポーツ大会 愛顔つなぐえひめ大会」では、精神障がい者バレーボールの監督も務めていました。
県内での障がい者スポーツの普及や理解、パラトップアスリートの育成を目標としながら、活動されています。