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プレスリリース

第59回 南海放送賞 2個人1団体に決定

「南海放送賞」は、福祉活動や社会貢献活動において、特に著しい業績をあげられた個人・団体や身体障がい等を克服して自立に努め、社会活動に積極的に参加している人などを表彰するものです。

1967年(昭和42年)に設立し、2004年(平成16年)からは公募方式を取り入れています。

今回は自薦・他薦候補が7件、南海放送報道部の推薦候補が59件、そして昨年度からの継続分を加えて合計91件が選考対象となりました。

選考の結果、第59回南海放送賞は、以下の2個人1団体に決定いたしました。

【南海放送賞】 

 ◯ 野田 ゆり子 さん 西条市
 ◯ 一般社団法人愛媛県摂食障害支援機構 松山市
 ◯ 渡邉 明弘 さん 松山市

【南海放送賞 選考会 委員】

 愛媛県保健福祉部 部長 岡部 直 様
 愛媛県社会福祉協議会 会長 本田元広 様
 南海放送番組審議会 委員長 稲葉隆一 様
 南海放送株式会社 社長 大西康司

【表彰式】

 日時:2026年2月19日(木) 表彰式 午前11時~(予定)
 場所:南海放送 本町会館1階 テルスターホール (松山市本町1丁目1-1)

【受賞者プロフィール】

野田 ゆり子 さん 西条市

子どもがいないことをきっかけに里親となり、発達障害児を含む複数の子どもを迎えて約20年支援。迎えた子の生活に寄り添い続け、成人後の自立まで家庭で支えた。婦人会長として休止していた地域活動を再起動し、高齢者支援や地域啓発も展開。特に公民館と立ち上げた「シニアカフェ」は月1回の開催で80人が集う場に成長し、孤立予防の役割も担っている。若者の政治参加を促す選挙啓発や、高齢者の居場所づくり、小学生との交流など、年齢や立場を問わず"その人の時間に寄り添う支援"を地域で重ねてきた。現在は要介護の夫を支えながらも、住民とともに地域を動かす原動力として信頼される存在となっている。

一般社団法人 愛媛県摂食障害支援機構 松山市

代表:鈴木こころさん 「マゼンタリボン・キャラバン」と称し県内20市町で啓発活動を行った

代表の鈴木こころさんは、自身の摂食障害経験をもとに、2004年に当事者の自助グループ「リボンの会」を設立。2016年には専門的支援のため「愛媛県摂食障害支援機構」を立ち上げ、「愛媛で治し、愛媛で暮らす」を目標に、カウンセリング・就労支援・学校や家族への支援を包括的に実施してきた。2018年からは啓発活動として「マゼンタリボン運動」を全国で展開するほか、冊子『わたしと食べること』を制作して、全国の高等学校等の関係機関に配布。社会の偏見解消や早期対応促進、また近年では後輩となるグループへの支援に力を注いでいる。

渡邉 明弘 さん 松山市

高校1年の長男・大地さんを自転車事故で亡くした経験をもとに、「命の大切さ」と「交通安全」の講演活動を展開。事故を契機に愛媛県内では高校生の自転車ヘルメット着用が校則化され、以後10年にわたり県内外の学校・自治体で実体験に基づく講演を続ける。手作り資料による「命の授業」は延べ80回以上。著書『大地の花束』では遺族の視点を社会に伝え、講演と連動した教材としても活用されている。新たな交通マナー「ハザードランプ・コミュニケーション」の提唱や、ヘルメット啓発動画への出演など多方面で活動。子供達の命を守りたいと、県外からの講演依頼が増えている。