南海放送は明日（3月21日・土）、災害対策を目的としたＦＭ補完中継局（ＲＮＢ新居浜ＦＭ）を開局します。

ＲＮＢ新居浜ＦＭは、巨大地震の際に津波などによる大災害が発生した際、新居浜ＡＭラジオ送信所からの放送が困難になる事を想定し開設しました。新居浜テレビ局に併設し、周波数は91.7MHz、出力100Wです。周波数は平成26年12月1日開局のＲＮＢ松山ＦＭと同一周波数です。南海放送のＡＭラジオで放送している番組を、ＦＭラジオ「Fnam」（エフナン）でもお聞きいただけます。

大電力のＦＭ放送では従来、同一周波数での同期放送（*1）は困難といわれていました。南海放送では、極めて高精度の同期を行うことで、全国で初めて、エリアが隣接する大電力局からの同一周波数での同期放送を実現しました。松山、新居浜両ＦＭ局による県内世帯カバー率は61.9％です。

*1【同期放送】
複数の送信所から発射する電波の周波数と信号レベルを高精度に一致させ、発射タイミングを完全に合わせることで、受信障害発生地域を少なくする事が出来る。
同期放送は、同じ周波数で放送網を構築するため、周波数の有効利用が図れる上、移動受信時に放送区域が変わっても受信周波数の変更が不要なため利便性が大きい。

【ＦＭ補完中継局（ＲＮＢ新居浜ＦＭ）の概要】
■ 送信場所 ： 愛媛県新居浜市萩生（金子山）
■ 送信出力 ： １００ワット
■ 放送エリア ： 新居浜市、西条市、今治市、四国中央市の一部（約97,270世帯）
■ 送信周波数 ： 91.7MHz（松山局と同一周波数）
■ 本放送開始日 ： 2015年3月21日

【聴取エリアイメージ】
ＲＮＢ新居浜ＦＭ・ＲＮＢ松山ＦＭ放送区域概略図

エリア内であっても地形やビル陰等により電波が遮られるなど、聴取できない場合があります。