ローカルレギュラー番組・異例の受賞
放送批評懇談会が主催する第44回「ギャラクシー賞」テレビ部門審査で、南海放送制作のレギュラー番組『もぎたてテレビ』・第735回「屋根つき橋のある風景・新緑の河辺を行こう」(2006年5月28日放送)がギャラクシー賞(上期)を受賞しました。ローカル局が制作するレギュラーテレビ番組が受賞するのは44回の同賞の歴史の中でも異例のことです。番組開始以来15年に渡って蓄積してきた地域密着の番組姿勢と制作力が高く評価されたものです。
「ギャラクシー賞」は放送評論家・ジャーナリスト・メディア研究家などで構成される放送批評懇談会(理事長:志賀信夫)が日本の放送文化の質的な向上を願い優秀番組・個人・団体を顕彰する為に1963年創設。以来、放送批評懇談会の会員が一貫して審査にあたり賞の独自性を維持している日本で最も権威ある番組コンクールで「日本のエミー賞」ともいわれています。
第44回のギャラクシー賞テレビ部門はNHKと民放のドラマ・ドキュメンタリー・エンターテイメント等のエントリー番組約100本の中から上期の受賞作品7番組が選定されました。
今年度下期に選定される7番組とあわせ、来年5月に大賞・優秀賞などが決まる予定です。
『もぎたてテレビ』
第735回「屋根つき橋のある風景~新緑の河辺を行こう~」
【受賞の詳細】 第44回ギャラクシー賞(上期)
【放送】 2006年5月28日(日)11:45-12:55
【番組概要】
「愛媛のいいとこさがし」をテーマに平成3年にスタートした『もぎたてテレビ』。毎週日曜日の地元制作番組として今年放送開始15周年を迎えました。ふるさと・愛媛で日々営まれている「普段着の物語」を暖かい視点できめ細かく描いてきた同番組は、15周年を迎えた今も愛媛の視聴者に支持を頂き、平均16%を超える視聴率も頂いています。今回受賞した第735回「屋根つき橋のある風景~新緑の河辺を行こう~」は、河辺地区に古くから残る「屋根つき橋」にまつわる地元の人たちの心温まるエピソードと美しい自然が織り成す物語。橋と共に朗らかに生きる河辺の人たちの生き様を描き出した優れた構成力、リポートを担当した永江アナの親近感あふれる確かなリポートが評価されました。
【出演】 大洲市河辺の人たち
永江孝子・野志克仁(南海放送アナウンサー)
【ディレクター】 寺尾 隆 (南海放送)
【撮影】正上洋三、安庭慎也(プロジェクトM)
【音声】津田敦彦
【プロデューサー】 大西康司(南海放送)
【第44回ギャラクシー賞テレビ部門・その他上期入賞6番組】
○ 断罪の核心~元裁判長が語る水俣病事件(テレビ熊本)
○ 消える産声~産科病棟で何が起きているのか(中京テレビ)
○ かっちゃん~還暦越えのロックンローラー(琉球放送)
○ ETV特集「もういちどつくりたい~テレビドキュメンタリスト木村英文の世界」(日本放送協会)
○ NHKスペシャル「ワーキングプア~働いても働いても豊かになれない」(日本放送協会)
○ ハイビジョン特集「取り残された民衆~元関東軍兵士と開拓団家族の証言」(日本放送協会)