南海放送が制作した『ラジオドラマ「うっちゃり横綱道 前田山英五郎」』が、第62回ギャラクシー賞ラジオ部門で「選奨」を受賞しました。これは本日(6月2日)、セルリアンタワー東急ホテル(東京都渋谷区)で開催された「第62回ギャラクシー賞贈賞式」で発表されたものです。
受賞した『ラジオドラマ「うっちゃり横綱道 前田山英五郎」』は、愛媛県出身では唯一の横綱・前田山英五郎の波乱万丈な人生をラジオドラマ化しました。
ギャラクシー賞とは、NPO法人 放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために1963年に創設したものです。今回のラジオ部門の応募総数は、前年度より9本増の113本。内訳は、生ワイド17本、音楽&エンターテインメント45本、ドラマ11本、報道・ドキュメンタリー40本でした。
今回受賞したラジオ部門「選奨」は、「大賞」(1本)、「優秀賞」(3本)に次ぐ表彰です。(「選奨」は4本)
-
番組サムネイル
-
贈賞式の模様(2025年6月2日)
中央が江刺伯洋
=====================================
『ラジオドラマ「うっちゃり横綱道 前田山英五郎」』
【放送日時】2024年5月26日(日)13時00分~14時30分
【スタッフ】
取材・脚本:江刺伯洋(南海放送)
ディレクター・編集:乗松佳洲彦
キャスティング協力:新名真裕美
【番組概要】
前田山英五郎。愛媛県唯一の横綱であるが、横綱時代の通算成績が24勝27敗と負け越しだったため"史上最弱の横綱"と言われたほか、場所中に日米野球を観戦し相撲界を引退させられたため"野球を見に行って辞めさせられた横綱"などとレッテルを貼られ、地元では前田山にマイナスのイメージを持つ人も多い。しかし、初めて相撲を海外に紹介し、外国人関取第1号の高見山を育てたり、引退セレモニーの為に女性力士を土俵に上げたり、相撲部屋に洋式トイレや洋式ベッドを導入するなど、角界のパイオニアで熱い人情家だったという事を知る人は少ない。番組では高見山や、地元で前田山と関わりのあった方々を取材した。伝統を重んじる相撲界で常識にとらわれず、革命的な事を数多く実現した前田山の本当の姿とは・・・ドラマ部分と現在の取材パートの両面から迫った。
〈テレビ部門では「奨励賞」受賞〉
また、同賞テレビ部門では『哀訴~棄てられた残留日本人妻たち』が奨励賞を受賞しました。この番組は戦後の韓国に捨て置かれた残留日本人妻(在韓日本人妻)の実態を明らかにしたもので、愛媛県出身の國田房子さんを中心に描いたものです。
テレビ部門「奨励賞」は、「大賞」(1本)、「優秀賞」(3本)、「選奨」(10本)に次ぐ表彰です。