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最大震度6弱の地震後、震度1以上が1か月間で「64回」“続く地震”の正体は

「64回」。先月17日の豊後水道を震源とする最大震度6弱の地震のあと、きょうまでの1か月間に愛媛県内で発生した震度1以上の地震の回数です。 地震の発生回数をグラフでみてみると、その数は徐々に減ってきています。 “続く地震”は一体何が原因なのか、専門家に聞きました。 松山地方気象台の沼野あかね南海トラフ地震防災官です。 沼野さん: 「一度大きな地震が起こると、その断層の割れによって周辺に歪みが起こって、その歪みを解消する、力のかかり具合を解消するために(規模が)同じかそれより小さい程度の地震が多く発生すると知られています」 フィリピン海プレートが割れたことで発生した先月の地震。その後続いている地震は“プレートの歪みを直そうと起こっているもの”で、回数の多さも決して珍しいものではないと言います。 Q.再び大きな揺れがくることは? 沼野さん: 「可能性がゼロとは言えない所ではあるが基本的には(地震の)数は少なくなって規模も小さくなることが多い」 徐々に平常の状態に戻ろうとしているプレート。一方で気になるのが… 沼野さん: 「陸のプレートの下に海のプレートが徐々にもぐりこんでいます。これは常日頃潜り込んでいる状態で、だんだん歪みがたまってきます。この歪みを解消する時に陸のプレートが跳ね上がった時に地震が起こったり海の中だと津波が起こります」 陸と海のプレートの境界部分で起こる「南海トラフ地震」です。 沼野さんによると海のプレートは1年間で数cm、大陸プレートの下に沈み込むように日々動いていて現在、歪みがたまっている状態だといいます。 沼野さん: 「(豊後水道と)仕組みは別ですが、南海トラフ地震についても30年以内で70%から80%の確率で起こると言われていますので、引き続き注意をしていただければと考えています」

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