パワースポットとは、訪れることで心身を元気にしたり落ち着かせたりできる場所で、全国のあちこちに点在しています。
そのような中、実は愛媛県にもパワースポットとして親しまれている場所が沢山あるのをご存知でしょうか。
今回は愛媛県のパワースポットのうち厳選した9か所を取り上げていきます。
これから愛媛を訪れる予定のある方でパワースポットに興味のある方は、是非参考にしてください。
※記事内容は2024年4月29日時点のものとなります。
値段や情報等は閲覧日により変更されている場合があるため、公式サイトをご確認ください。
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パワースポットと愛媛県
四国や愛媛県は、パワースポットの多い地域です。
愛媛県は、元々観光地として人気の神社・仏閣が多いことに加え、山や渓谷などの自然にも恵まれています。太古からの遺跡が多いのもその理由です。
また、四国八十八箇所(しこくはちじゅうはっかしょ)という言葉を聞いたことがあると思います。
四国八十八箇所は、四国に広がる弘法大師(空海)ゆかりの八十八の寺院の総称で、弘法大師が四国を守るために作った結界という話もあるのです。
これらを巡礼する人は「お遍路さん」と呼ばれて親しまれており、愛媛県には八十八箇所のうち二十六箇所があります。
更に、石鎚山のあたりには未確認飛行物体(UFO)をよく観測できると言われている「UFOライン」という道もあり、四国・愛媛県はミステリアスな逸話や地域が多いです。
今回は数ある愛媛のパワースポットの中から9つを厳選しましたので是非ご覧ください。
1.大山祇神社(愛媛県今治市大三島町)
●拝観時間
開門時間……日の出頃~17時
授与所(お守り・お札・御朱印など)……9時~17時
祈祷……9時半~16時半
宝物館……8時半~17時(最終入場は16時半)
●拝観料金
宝物館入場料……大人/1,000円 大学生~高校生/800円 中学生~小学生/400円
御朱印の初穂料……1枚300円
●住所
〒794-1393愛媛県今治市大三島町宮浦3327
●アクセス例
例①JR今治駅から大三島行きのバスに乗り、「大山祇神社前」で下車。約1時間20分
例②JR松山市駅から大三島行きのバスに乗り、「大山祇神社前」で下車。約2時間20分
例③しまなみ海道(大三島IC)から約7㎞
大山祇神社は、日本総鎮守(日本の全ての神様が集まる場所)として崇められています。
樹齢2,600年の御神木もある厳かな雰囲気の神社で、四国で一番のパワースポットと言われることもあります。
宝物館には重要文化財に認定された武具や鏡などが置かれ、貴重な歴史に触れられるでしょう。
また、日本最大の海賊・村上水軍が船で参拝したという記録や、初代内閣総理大臣・伊藤博文も訪れたという記録があります。
現在でも皇族の参詣や海上自衛隊の安全祈願などでよく利用されており、長いこと重んじられている神社です。
大山祇神社の重要文化財
大山祇神社本殿
三間社流造り(神社の最も一般的な造り)の立派な本殿です。室町時代初期に再建されました。
大山祇神社拝殿
こちらも室町時代初期に再建された重要文化財です。
素朴で厳かな風格があります。
摂社 上津社
本殿の右に鎮座する社です。
本殿と同じ三間社流造りで、胡粉・丹塗り、屋根は檜皮葺きとなっています。
こちらも室町時代初期に再建されました。
摂社 下津社
本殿の左に鎮座する社です。
上津社とは双子のような感じで、造りも全て本殿・上津社と同じになっています。
こちらは江戸時代初期に再建されたものです。
伊藤博文公記念楠樹
初代内閣総理大臣の伊藤博文が参拝した際、記念に植樹したものです。
樹齢100年を超えたばかりの若い木のため、大きさは御神木に劣るものの、青々と茂った様子が元気を与えてくれます。
乎知命御手植の楠
大山祇神社の境内には、大きな楠が沢山立ち並んでいます。
そんな楠の群れの中でひときわ目立つのが、御神木「乎知命御手植の楠(おちのみことおてうえのくす)」です。
乎知命御手植の楠は、推定樹齢2,600年を超えると言われている巨大な老木で、根回りは20メートルもあります。
国指定の天然記念物でもあり、何か強大な力を感じられるでしょう。
周囲は柵で囲われていて、丁重に扱われていることが伝わります。
また、息を止めたままこの御神木の周りを3週すると願い事が叶うと言われていて、これまで多くの方が挑戦してきています。
能因法師 雨乞いの楠
更に、もうひとつの天然記念物である「能因法師 雨乞いの楠(のういんほうし あまごいのくす)」も見どころのひとつです。
樹齢3,000年にもなる日本最古の楠で、長年立ち続けていることによる腐朽や、度重なる火災・洪水などの被害で大部分が消滅してしまいました。
しかし一部はまだしっかりと残っており、大きく傾いた姿に趣を感じることができます。
そして能因法師というのは、平安時代中期の僧侶かつ歌人として活躍した人物です。
百人一首にも選ばれた、「嵐吹く 三室の山のもみぢ葉は 竜田の川の錦なりけり」を始めとし、多くの和歌を残しています。
また、「雨乞いの楠」の名前の由来も能因法師の働きに因んだものです。
長久2年に大干ばつが襲った際、能因法師が大山祇神社の楠を前に雨乞いの儀を行いました。
すると、その後一昼夜(三日三晩とする説もあり)雨が降り続き、喜んだ村人たちは能因法師にお礼の餅を贈ったと言います。
能因法師がこの楠に幣帛(神に奉献する衣服や武具などの総称)を掛けたというエピソードがあるため「能因法師 雨乞いの楠」と名付けられ、現在に至るのです。
生樹の御門
生樹の御門(いききのごもん)は、根元に大きな空洞のある楠を門に見立てたもので、こちらも天然記念物に指定されています。
大きさは、御神木である乎知命御手植の楠とだいたい同じくらいです。
石段を登ってこの天然の空洞をくぐると、神秘的な体験ができるとして注目されています。
また、強い生命力を感じられることなどから不老長寿の御利益があるとされ、今日まで沢山の参拝客がくぐってきました。
空洞自体も大人が充分通れるほど幅広のため、是非通ってみましょう。
宝物館
大山祇神社の宝物館に展示されている武具類はどれも国宝・重要文化財に指定されたものばかりです。
教科書に出てくるような有名な武将の甲冑や最古の鎧など、日本史の宝がここに集結しており、大三島は「国宝の島」とも呼ばれています。
~国宝一例~
禽獣葡萄鏡(きんじゅうぶどうきょう)
唐時代初期の大型白銅鏡です。
越智大領守興(当時の祭司者)が白村江の戦いに出陣する折、斎明天皇により祈願・奉納された鏡と伝わります。
因みに銅鏡と言えば細かな装飾が多いですが、我々が普段展示品や教科書で目にしているその面は、裏側です。
鏡として映せる面は表側に隠れています。
赤絲威鎧・大袖付(あかいとおどしよろい・おおそでつき)
平安時代、源義経が源平合戦で大勝した後、部下に代理で奉納させた鎧です。
天才的な戦いぶりが伝説となっている源義経ですが、この鎧を着て戦いの最中に船から船に飛び移ったという話が残っており、「八艘飛びの鎧」の別名が付くに至ります。
紫綾威鎧・大袖付(むらさきあやおどしよろい・おおそでつき)
一方こちらは源頼朝奉納と伝わっています。
鎌倉時代初期の典型的な遺品と言われていて、厳かな雰囲気があります。
また、綾威というのは非常に珍しいらしく、他には厳島神社などにしか奉納されていません。
牡丹唐草文兵庫鎖太刀拵(ぼたんからくさもんひょうごぐさりたちこしらえ)
鎌倉時代、護良親王により奉納された太刀です。
全身が金銅造りで牡丹が彫られているためかなり絢爛で、華美すぎるあまり幕府から禁令が出たと「吾妻鏡」が伝えています。
~重要文化財一例~
熏紫韋威胴丸・大袖付(ふすべむらさきかわおどしどうまる・おおそでつき)
源氏の武将・木曽義仲による奉納です。
現存する胴丸の中で最も古く、貴重なものと伝わります。
鯨鬚張半弓(げいずばりはんきゅう)
鎌倉時代に活躍した伊予の武将・河野通有(かわのみちあり)により奉納されたと伝わっています。
水牛角や鯨鬚が使われているほか、元時代の意匠も見られるなど非常に手の込んだ弓です。
木造扁額
平安時代の書家・藤原佐理が納めた扁額(神社の鳥居など高い所に飾る額)です。
強風で船を出すことができずに難儀していた藤原佐理ですが、神託に従いこの扁額を書いたところ、無事に出帆できたと言われています。
額文は「日本總鎮守大山積大明神」で、額の大きさは縦104㎝、横70㎝です。
大山祇神社を訪れた人の感想
大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)のWebサイト:https://oomishimagu.jp/
生樹の御門のWikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/生樹の御門
2.広瀬神社の御神木(愛媛県喜多郡内子町)
●拝観時間・拝観料金
年中無休・駐車場代無料
※その他に別途料金が発生する箇所や拝観料金については公式での記載はありません。
●住所
〒791-3521愛媛県喜多郡内子町本川3948
●アクセス例
例①JR松山駅から車で70分
例②内子五十崎ICから車で30分
広瀬神社は、1,000年以上もの長い歴史を持つ神社です。
境内にある天然記念物の古木(イチイガシとケヤキ)が特に有名で、これを見るために多くの人が集まります。
神社の総代さんや地域住民の方々の寄付によって度々治療が行われており、とても大切にされている御神木です。
広瀬神社の3本の御神木
広瀬神社の御神木はイチイガシ・ケヤキを含めた3本で、どれも立派にそびえています。
ケヤキ二株
2本あるケヤキの内の1本が、鳥居のすぐ近くに立っています。
根回りが13メートル、木そのものの高さは40メートルにもおよぶそうで、非常に存在感があります。
もう1本は境内の中ほどにあり、そちらも太さ・高さ共に引けを取らず見栄えが抜群です。
「神宿る大樹よ永遠に」という手書きのメッセージが載った岩も見られます。
イチイガシ1本
2本のケヤキと同様、樹齢1,000年を超えるイチイガシです。
根回りは10メートル、高さは30メートルほどとされています。
太さ・高さ共にケヤキにはわずかに及ばないものの、とても立派な巨木で迫力は申し分ありません。
広瀬神社は御神木の存在感が強く緑の多い神社のため、「浄化された」「生命力を感じた」という感想が多いです。
なお、御神木は1,000年以上立ち続け、成長とメンテナンスを繰り返しているため、大きさは少しずつ変動していると思われます。
正確な高さを目の当たりにしたい方は実際にまず一度、お参りしてみましょう。
また、広瀬神社は拝殿も古い木造で渋く、非常に趣があるので、お伺い時はそちらへの参拝もおすすめです。
広瀬神社の御祭神
広瀬神社に祀られるのは、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・高皇産霊神(たかみむすびのかみ)・神皇産霊神(かみむすびのかみ)です。
いわゆる「造化三神(ぞうかのさんしん)」と呼ばれる三柱の神様で、日本神話上では高天原に最初に現れたとされています。
天照大御神(あまてらすおおみかみ)に次いで最も尊い神々であると言えるかもしれません。
日本国の始まりと深い関係のある神様を祀る広瀬神社だからこそ、樹齢1,000年を超える御神木の存在や、境内一帯の荘厳さが今日まで守られているのです。
初亥の祭
広瀬神社の境内では、毎年旧暦10月に初亥の祭が開かれます。
子供相撲が行われたり、「亥の子もち」をついたりと楽しい行事です。
「亥の子もち」はイノシシをかたどったお菓子で、亥の月・亥の日・亥の刻(21時~23時)に穀物を混ぜたお餅を食べると無病息災や子孫繁栄に効果的という、古代中国の風習が元となっています。
愛媛県は結構広い範囲でその感覚が根付いているため、このような亥の子関連のお祭りがあったり、各地で歌詞の違う「亥の子の歌」が伝わっていたりするのです。
広瀬神社を訪れた人の感想
近くの道の駅で美味しい小田うどんを頂いて、何気なくマップを見ていたらこの神社を見つけ訪問しました
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丁度季節もいい感じで誰も居なく夫婦でゆっくりとお参り出来ました
古くからあり昔は、にぎやかに栄えていた事を伺わせてくれます
最近の過疎化を考えさせられますが
後世にのこってほしい神社です
2019年7月23日に訪問しました。広瀬神社には愛媛県指定天然記念物のイチイガシとケヤキ2本があります。鳥居の右にあるのがケヤキその一、さらに右にあるのがイチイガシ、境内の中程にあるのがケヤキその二です。社殿のそばにはイチョウも有りました。
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真新しい鳥居が目について寄ってみました。神社も立派ですが、古木がよい感じでした😃 おんちゃんの気にしているぞうさんの彫刻があって、なんかうれしかったです😁 ここのは、ちょっと年配の感じでした😺
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広瀬神社のWebサイト①:http://ehime-jinjacho.jp/jinja/?p=10850
広瀬神社のWebサイト②:https://www.iyokannet.jp/spot/1584
3.白石の鼻巨石群(愛媛県松山市高浜町)
●拝観時間……年中無休
●拝観料金……無料
●住所
〒791-8081愛媛県松山市高浜町6
●アクセス例
例①伊予鉄高浜線「高浜駅」から車で約13分
例②JR予讃線「伊予和気駅」から車で約17分
※瀬戸内海の海沿いにありますが、近くに簡単な駐車場もあるので車で行くことをおすすめします。
瀬戸内海に浮かぶ、巨大な白い花崗岩です。
これらの巨石ができた理由は諸説あり、いまだにはっきりとは分かっていないのですが、
自然にできあがった説と人工説があり研究が続いているため、パワースポットとしてだけでなく、古代からのミステリースポットとしても有名です。
実際見ると、その岩の大きさと不思議さに圧倒されます。
特に、巨石群の中で最も大きいとされる「三ツ石」は、5つの巨石が絶妙なバランスで積まれています。
高さは6m、重さは1,000トンと推定され、非常に強い存在感があります。彼岸の時期(春分・秋分の日)にはこの「三ツ石」の空洞に夕日が差し込むこともあり、美しい景色を拝むことができます。
次いで目立っているのは、岸に積み上がっている「亀石」です。
小石の上に大石が乗る形なので一見不安定ですが、こちらもものすごいバランス力でびくともしません。
不思議なことに、前述の「三ツ石」が彼岸の時期に夕日が差し込むのに対し、こちらの「亀石」は何と冬至の前後にその現象が起こるのです。
自然説か人工説かの論争が行われていると記述しましたが、これらの現象についての不可思議な一致やその形の不思議さから、世界の巨石文明の遺跡と同じ雰囲気を感じることができるため、やはり人が作ったのではないか?と思われているようです。
また、人工説の研究では「瀬戸内海地方に天文学にたけ、高度な石造技術を持った集団・文化圏があった」という説もあり、古代には太陽観測に使われていた可能性が出てきたため、白石の鼻巨石群(しらいしのはなきょせきぐん)は「伊予のストーンヘンジ」とも呼ばれています。
白石龍神社
白石の鼻巨石群の付近には、白石龍神社(しらいしりゅうじんじゃ)があります。
海上にひっそり佇む小さな神社で、白い鳥居が象徴的です。
大変ロマンあふれる場所で神聖な空気が流れており、瀬戸内海の美しさと相まって荘厳な雰囲気を感じられるでしょう。
御祭神は、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)・彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)・豊玉彦命(とよたまひこのみこと)で、神社前の海中から見つかったという観音様も祀られています。
また、海上のお社ということもあり、漁業や航海安全にご利益がある場所です。
白石の鼻巨石群とセットで訪れると、より清らかさを感じられるでしょう。
白石の鼻巨石群を訪れた人の感想
白石の鼻巨石群のWebサイト:https://www.iyokannet.jp/spot/3910
白石龍神社のWebサイト:http://ehime-jinjacho.jp/jinja/?p=5301
4.福地蔵の湧水(愛媛県上浮穴郡久万高原町)
●開放時間……年中無休
●料金……無料
●住所
〒791-1801愛媛県上浮穴郡久万高原町柳井川
●アクセス例
例①(松山方面や四国カルストから)ナビを設定して国道440号線を進みます。車推奨。
愛媛県の山深くの谷間にひっそりとあります。
福地蔵の湧水のすぐそばには八釜の甌穴群(やかまのおうけつぐん)という、国の天然記念物になった、大小合わせて30個~35個ほど甌穴がある場所があるので、こちらに来た際はこの両方に訪れてみましょう。
また、有名な四国カルストも比較的近くにあるので、おすすめです。
福地蔵の湧水はミネラルが少なく、日本屈指の超軟水です。
自然の優しさを身体に取り込めるパワースポットとして注目されており、県外からも多くの人が汲みに訪れます。
また、ここの水は硬度が低いおかげで様々な料理を美味しくする力があります。
お米はもっちりと炊けてとても美味しくなりますし、コーヒー等も飲みやすく仕上がるのです。
訪れると無料でこの湧水をいただくことができますが、一緒に福地蔵さんにお参りし賽銭を納めることをおすすめします。
福地蔵
水を汲みに来た際には、福地蔵さんへのお参りも必ずしましょう。
湧水の横に木造りの小屋があり、その奥に鎮座しています。お賽銭もできるようになっているので、願いを込めて納めましょう。
御祈願をしてから湧水を飲めば、健康に過ごせる・病気が治るという言い伝えがあります。
八釜の甌穴群
八釜の甌穴群は、福地蔵の湧水に向かう途中の国道440号から、更に山道を下ると現れます。
大小合わせて30個~35個の甌穴があり、中でも大きい8つがどれも釜の形に似ているために「八釜の甌穴群」と呼ばれるようになりました。
因みに8つの甌穴のひとつひとつには、トンネル釜・獅子釜・メガネ釜など個性的な名前が付いています。
涼しげな水辺があったり、遊歩道が整備されていたりして気持ちの良い場所なので、それぞれの釜をゆっくり探してみるのも楽しいでしょう。
福地蔵の湧水を訪れた人の感想
福地蔵の湧水のWebサイト:https://www.kumakogen.jp/site/iju/5982.html
八釜の甌穴群のWebサイト:https://www.iyokannet.jp/spot/2799
5.上林森林公園の風穴(愛媛県東温市)
●開放時間……年中無休
●料金……無料
●住所
〒791-0223愛媛県東温市上林乙896-24
●アクセス例
例①川内ICから車で25分~30分
登山口の周辺の上林森林公園にある、整備された岩穴です。
風が吹き出すことから「風穴」とも呼ばれ、まさに「天然のクーラー」になっています。
登山に来る人々を癒してくれる、貴重なパワースポットです。
また、7月と8月は公園の入り口付近で「上林水の元そうめん流し」というそうめん流しのイベントが催され、ますます夏を盛り上げてくれます。
上林森林公園 風の森
上林森林公園(かみはやししんりんこうえん)は風の森・水の森・光の森の3つのエリアに分かれていて、パワースポットである「風穴」は風の森エリアにあります。
風穴からはほぼ一年中風が吹き出している様なので、涼を求めて人が集まりやすいです。
特に夏場は霧が発生する影響で神秘的な景色も同時に味わえるため、更なる心地良さを感じられます。
上林森林公園 水の森・光の森
風の森エリアで、評判の風穴に訪れた後は水の森・光の森エリアにも行ってみましょう。それぞれお手洗いも完備されているため、登山やキャンプ、お弁当を持参してのハイキングなどに最適です。
また、森の中には池がいくつかあり、イモリやメダカを始めとした生き物を観察することができます。
森と水の豊かさを存分に堪能したり、家族でお弁当を広げたりできるので、風穴で涼を得るのとはまた違った癒しやくつろぎを体験できるでしょう。
上林森林公園の風穴を訪れた人の感想
上林森林公園の風穴のWebサイト①:https://www.iyokannet.jp/spot/1497
上林森林公園の風穴のWebサイト②:https://matsuyama-sightseeing.com/spot/168-2/
上林森林公園の風穴のWebサイト③:https://www.city.toon.ehime.jp/soshiki/13/2169.html
6. 石鎚山・石鎚神社(愛媛県西条市)
●拝観時間
石鎚山……年中無休
石鎚神社……8時~16時半
●拝観料金
石鎚山……無料
石鎚神社……入場料無料※御朱印は300円~500円。その他祈祷やお守り授与は別途初穂料が必要
●住所(本社)
〒793-8555愛媛県西条市西田甲797
●アクセス例(石鎚神社本社まで)
例①西条(小松)ICから車で約15分
例②JR西条駅から車で約10分
例③JR予讃線「石鎚山駅」から徒歩約10分
●アクセス例(石鎚山まで)
例①JR伊予西条駅から車で約30分
例②JR伊予西条駅からせとうちバスで「ロープウェイ前」で下車。約1時間
石鎚山は、西日本で最も標高の高い山です。
山岳信仰の山としても広く知られており、日本百名山・日本百景・日本七霊山などに数えられています。
西日本で一番高い霊峰ならではの景色や、四季の行事を堪能できるほか、登山上級者の方なら「天柱石」と呼ばれる不思議な巨石に会うことなども叶うでしょう。
また、そんな石鎚山を神体山(神様の宿ると言われる山)とした神社こそが石鎚神社です。
石鎚神社は中が4社に分かれていて、それぞれ口之宮 本社・中宮 成就社・奥宮 頂上社・土小屋遥拝殿と呼ばれています。
石鎚神社四社
口之宮 本社(くちのみや ほんしゃ)
石鎚神社の本社であり、拠点です。
瀬戸内海・しまなみ海道を見渡せる景色や、美しい本殿も見応えがありますが、食事や宿泊のできる神社会館、社務所など、目的に合わせた重要な建物のほとんどがここに集結しています。
中宮 成就社(ちゅうぐう じょうじゅしゃ)
石鎚山の中腹(7合目)に現れる社です。
修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ)と、石鎚大神が出会った場所と伝えられています。
役小角はかつて石鎚山の頂上を目指し、一度はこの成就社で力尽きましたが、そこで石鎚大神と思われる老人と会い、再び奮起しました。
その後無事に石鎚山を開山できたことから、願い事が叶えられる社、すなわち成就社と呼ばれるようになったのです。
土小屋遥拝殿(つちごやようはいでん)
中腹(1,500m)あたりにある、小さな拝殿です。
自動車道・石鎚スカイラインの終点にあり、主にこれから奥宮 頂上社を目指す方の安全祈願に使われています。
奥宮 頂上社(おくのみや ちょうじょうしゃ)
石鎚山の山頂・弥山に静かに鎮座しています。
山頂への参道には試しの鎖・一之鎖・二之鎖・三之鎖がかけられており、まさに修行ですが、西日本最高峰と言われる石鎚山の山頂に佇む頂上社は、天空の社のようでもあります。
更に、時期によっては霧がかかり、とても神秘的な体験ができるでしょう。
町道瓶ヶ森線(UFOライン)
石鎚山の近くには全長約27kmの「町道瓶ヶ森線道」があり、「UFOライン」とも呼ばれています。
UFOと言われるのには、「雄大な峰が続く道=雄峰ライン」だったのが変化したという過去があるからです。
ただ、以前からこの辺りの集落では「山の方に光が落ちた」と噂されることが多かったようで、その影響も手伝ってか、現在でもUFOの目撃情報が挙がったり騒ぎになったりすることがあります。
標高1,500mほどの場所を走るのは清々しく、人気のドライブコースですが、11月下旬~4月上旬の冬季は閉ざされ、逆に紅葉の時期は混雑するので気を付けましょう。
石鎚登山とは違いますが、ただドライブするだけでも山の空気や四季を充分堪能できるはずです。
天柱石
石鎚登山中に見ることができる巨大な石です。
名前の通り、天を衝くように高くそびえており、とても迫力があります。
ここまでの道行きはかなり険しいため、上級者向けと言えるかもしれません。
天柱石の足元にはお地蔵さんもいるので、難路を越えて無事にたどり着けた際には手を合わせてみましょう。
石鎚山のロープウェイ
石鎚山の標高1,300メートル(成就社)までは、ロープウェイを使って登ることも可能です。
登山に慣れていない初心者でも楽しく頂上を目指せて、道中の絶景も堪能できます。
ロープウェイの運行間隔は20分(臨時便は10分ごと)ですが、営業時間は季節やその時開催中のイベントによって変わるため、乗る前に確かめておきましょう。
石鎚山・石鎚神社のお祭り
~秋~
石鎚もみじまつり
石鎚山の絶景の中でも特別なのが、やはり紅葉です。
頂上から順番に色づき、10月上旬~11月下旬までたっぷり秋の石鎚山を堪能できます。
また、紅葉が見頃を迎える10月の第1日曜日から11月3日までの毎週日曜日・祝日に「石鎚山もみじまつり」が毎年開催され、こちらも盛況です。
特に成就社や石鎚神社の境内ではもち投げや菓子投げなどの楽しいイベントが催され、秋の石鎚山一帯を盛り上げます。
お祭り時期に来れば、景色に癒されるだけでなく、通常時と違う元気を貰うことができるでしょう。
秋季大祭
毎年10月4日~7日頃に行われるお祭りです。
時期が石鎚もみじまつりと若干重なっていますが、石鎚もみじまつりが紅葉を愛でる行事なのに対して、こちらは祖霊の安らぎを願う神事なので目的が全く異なっています。
境内での餅・福木撒きや無料のお茶席の用意、子供みこしやお稚児さんのご奉仕など、堅苦しくない内容も多いです。
三十六王子社巡拝
毎年10月下旬に催される行事です。
本社から頂上社へ向かう途中には石鎚山ゆかりの三十六王子の小さな祠があり、そこに参拝客が納めた札を、改めて納めに行きます。
現在では50人の信者が代表となり、3泊4日かけて頂上を目指しながら札や供物を納めています。
~冬~
星まつり
いわゆる「節分」と同意義のお祭りで、除厄招福を祈るものです。
古札のお焚き上げや、特別に奉製した「星祭り御神札」の授与があります。
また、祭典終了後には「福豆」を先着で受け取れたり、神社会館で食べられる「招福うどん」の食券が貰えたりします。
~春~
桜まつり
石鎚神社は桜の名所でもあり、毎年春になると満開の桜が境内を覆います。
桜まつりは丁度桜の時期(4月4日~7日頃まで)に行われ、天地自然の恵みへの感謝を伝えるほか、祖霊の安らぎを祈る祭典です。
また、秋季大祭と同じく境内での餅撒きや子供みこし、お稚児さんの奉仕などが見られます。
~夏~
お山開き大祭
石鎚山は、夏は特に緑の色が濃くなり、清々しい空気に溢れます。
麓との気温差は5度~10度とも言われており、涼を求めに来る人が絶えません。
そんな気持ちの良い夏の石鎚山で毎年7月1日~7月10日まで斎行されるのが「お山開き大祭」です。
このお祭りでは神輿の動座や、一般客による登拝などが行われ、大きな移動のある10日間となります。
毎年全国から数万人の登拝客が訪れ、白装束で石鎚山の頂上を目指す様は圧巻です。
石鎚山を訪れた人の感想
石鎚神社を訪れた人の感想
石鎚神社(いしづちじんじゃ)のWebサイト:https://ishizuchisan.jp/
石鎚登山ロープウェイ株式会社のWebサイト:https://www.ishizuchi.com/event/event8
7.石手寺(愛媛県松山市)
こちらの記事も是非ご覧ください。
石手寺について|愛媛県松山市|一日いても全く飽きない究極の不思議なお寺
●拝観時間・拝観料金
山門 | 納経所 | マントラ洞窟 | 清浄洞窟(第二洞窟) | 宝物館 | 五十一番食堂 | |
拝観(営業)時間 | 無休 | 7時~17時 | 8時半~16時半 | 8時半~16時半 | 8時~17時 | 8時~17時 |
拝観料金 | 無料 | 御朱印1枚300円 | 100円 | 100円 | 大人200円/子供100円 | やきもち 5個/450円 10個/900円 |
●住所
〒790-0852愛媛県松山市石手2-9-21
●アクセス例
例①松山ICから車で約23分
例②JR松山駅から伊予鉄バスで約30分
例③松山空港から車で約30分
石手寺は四国八十八箇所の中のひとつです。
第五十一番札所に数えられており、ミシュランガイドで1つ星に選ばれたこともあり、その境内の施設の不思議さや魅力から愛媛のパワースポットとして欠かせません。
比較的街中にありながら境内は静かで、洞窟やくぐり輪があるなど神秘的なパワーを強く感じられます。
石手寺の国宝・重要文化財
仁王門(国宝)・金剛力士像(重要文化財)
鎌倉時代に活躍した伊予国の武士・河野通継が建てた門です。
左右には運慶一門の手掛けた重要文化財・金剛力士像が安置されています。
像の左は吽形(うんぎょう)、右は阿形(あぎょう)と名付けられていて、今日まで威厳を保っています。
本堂(重要文化財)
891年建立、1114年再建の大きな本堂です。
ご本尊である薬師如来を拝むことができます。
三重塔(重要文化財)
728年建立、1,073年再建の三重塔です。
高さは24mあり、鎌倉時代の三重塔の中では最も優れていると言われています。
そばには桜の木が植えてあるので、春になれば桜と三重塔を一緒に拝むことができるでしょう。
護摩堂(重要文化財)
室町時代前期に建てられたとされる、護摩祈祷用のお堂です。
寺院内には日本と中国の建築様式が混ざった建物が多いですが、護摩堂は純粋な日本建築ということで注目されています。
鐘楼(重要文化財)
室町時代前期の1,333年に再建された鐘楼(しょうろう)です。
石手寺のこの鐘楼は袴腰(はかまごし:鐘楼の下が袴のすそのように広がっていること)が付いていて、かなり珍しい形のようです。
銅鐘(重要文化財)
高さ112.1cm、直径45.5cmの大きな銅鐘です。
元は同じ愛媛県内の別の寺に安置されていたもので、興隆寺、大寶寺を経て石手寺にやって来ました。
五輪塔(重要文化財)
五輪塔とは、供養塔や墓として使われる塔のことで、仏教における地・水・火・風・空の五大要素を表しているとされています。
石手寺の五輪塔は花崗岩でできており、高さ2.7mの立派な塔です。
ただ、こちらは境内ではなく、北東へ進んだ山間部にあるので注意しましょう。
西安大師
山から生えたように立つ、巨大な弘法大師像です。
身体は弘法大師が修行の地とした中国の西安(せいあん/シーアン)市の方を、顔は仏教発祥の地であるインドの方を向いています。
高さは16m、顔だけでも2.4mあって、松山城にいても姿を確認できるほどの存在感です。
遠くからでもこの西安大師を目印に、石手寺を探せるかもしれません。
石手寺を訪れた人の感想
石手寺(いしてじ)のWebサイト①:https://nehan.net/
石手寺(いしてじ)のWebサイト②:https://matsuyama-sightseeing.com/spot/31-2/
石手寺についてのWikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/石手寺
衛門三郎についてのWikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/衛門三郎
8.滑川渓谷(愛媛県東温市)
●開放時間……年中無休
●料金……無料
●住所
〒791-0323 愛媛県東温市明河
●アクセス例
例1 川内ICから車で約30分~40分
例2 松山駅からバスで約80分
滑川渓谷は、全長1kmにもおよぶ「ナメラ」という一枚岩が特徴の渓谷です。
深緑と滝が美しく、神秘的な場所であることから大人気の場所で、夏は森林浴と水遊び、秋は紅葉など、四季によって異なる楽しみ方ができます。
また、一年を通して様々な姿を堪能できるため、フォトスポットとしても評判です。
ナメラ
ナメラとは滑川渓谷にある、幅20m・全長1kmの、傾斜の緩やかな川床です。
何年もの月日をかけて創られた自然の芸術とも言われており、滑らかに水が流れる様子や、ゆっくりと長い時間の中で削られてできた甌穴などを眺めながら散策できます。
この美しい川床を歩けることが、滑川渓谷を訪れるうえでの定番の楽しみ方と言えるでしょう。
熊の爪
滑川渓谷を進んでいると、熊の手に似た形の岩に出会うことができます。
そこに滝の水が流れると、まるで熊の手の岩に爪が生えたように見え、「熊の爪」と呼ばれるようになりました。
犬くぐり
大きな岩と岩がお互いに寄り掛かるような形でくっつき、下の方に少しだけ隙間が空いています。
現在は流水によって少しずつ削られ、空間は広くなっていますが、昔は犬がやっと通れるくらい僅かな隙間だったため、「犬くぐり」の名前が付きました。
龍の腹・奥の滝
道なりにずっと進み、奥まで行くと「龍の腹」と呼ばれる、静かで神秘的な場所にたどり着きます。
木々や苔の色で一面深い緑色に覆われており、心身を落ち着けるのに相応しい雰囲気です。
高い地層で囲われた空間に立つと、確かに龍のとぐろの中にいるような不思議な感覚を味わえるでしょう。
また、最奥を流れる「奥の滝」は標高130m・落差10mの堂々たるもので、マイナスイオンをたっぷり感じられるとか、滝の裏側に行けて楽しいという理由で人が集まります。
夏はしっかり涼を得られ、冬は立派な氷柱を拝むことができるので、滑川渓谷に来た際は是非訪れてみましょう。
滑川渓谷の四季
滑川渓谷は、各季節の特徴がしっかり表れる絶景スポットです。
どの季節も魅力が違い何度も訪れたくなります。
~春~
春の滑川渓谷は木々の若い緑色が優しく、川の水も透き通っており、とても穏やかです。
秋の紅葉や冬の氷柱のような目立った特徴は少ないですが、その分滑川渓谷本来の姿を確かめることができます。
厳しい暑さや寒さに邪魔されることもなく、非常に歩きやすいでしょう。
~夏~
滑川渓谷の夏は緑が濃く色づき、川や滝の音が爽やかで、避暑地として人気を博しています。
涼しさを感じながらのんびり散策することに限らず、夏らしく川遊びを思い切り楽しむ人も多いです。
また、「奥の滝」は裏側に入ることもできるので、猛暑を忘れるのに最適でしょう。
滑川渓谷の川や滝は、気持ち良く夏を満喫するのにぴったりな場所となっています。
~秋~
滑川渓谷の秋の見どころは、何と言っても紅葉です。
夏の活気とは打って変わって落ち着いた色合いの景色が綺麗で、気ままに散策することができるでしょう。
他の季節と異なって、枯れ葉を踏みながら進んだり、落ち葉が川を流れていく様を見たりでき、とても風情があります。
~冬~
冬は滑川渓谷一帯で氷柱が確認できます。小さなものも沢山ありますが、大きなものは怖いくらい鋭く立派で、特に見応え抜群です。
寒い道中になりますが、所々雪が積もって白くなっていたり、川が凍っていたりする様が見られ、氷柱の他にも趣のあるものに多く出会えます。
また、「奥の滝」は寒さの厳しい折でも凍ることはありません。
氷柱の中を静かに流れ落ちる滝からは、冷たさや神聖さをより一層感じ取れるでしょう。
滑川渓谷を訪れた人の感想
滑川渓谷のWebサイト:https://www.iyokannet.jp/spot/397
9.伊豫豆比古命神社(椿神社)(愛媛県松山市)
●拝観時間・拝観料金
年中無休、駐車場無料
●住所
〒790-0934 愛媛県松山市居相2丁目2−1
●アクセス例
①JR松山駅から車で約10分
②松山市駅から約20分バスに乗り「椿前バス停」で下車。バス停より徒歩約10分。
伊豫豆比古命神社(いよづひこのみことじんじゃ)は、2,000年以上の長い歴史を持つ神社です。
主に商売繁盛・開運縁起の御利益があり、年間を通してさまざまな神事が行われています。
また、地元では「椿神社」「椿さん」などと呼ばれて親しまれており、毎年1月に催される「椿まつり」は特に多くの参拝客で賑わいます。
伊豫豆比古命神社が椿神社と呼ばれる理由
伊豫豆比古命神社は「椿神社」または「椿さん」と呼ばれます。
この呼称の由来は諸説ありますが、主に以下の2つです。
◎神社の境内に多くの椿が自生しているため
◎「津脇(つわき)」が時代とともに訛ったため
2つ目は、大昔、神社の周囲は海だったので、津(=海の意)の脇にある神社――すなわち「津脇(つわき)神社」と呼ばれていたというエピソードに由来します。
それが時代とともに、つわき(津脇)→つばき(椿)に変化したというわけです。
伊豫豆比古命神社の御祭神
伊豫豆比古命神社では、以下の四柱の神様をお祀りしています。
◎伊豫豆比古命(いよずひこのみこと)……「湯の国の主宰神」の意味を持つ神様
◎伊豫豆比売命(いよずひめのみこと)……伊豫豆比古命の妻
◎伊与主命(いよぬしのみこと)……久味国(現在の松山市東部から東温市・久万高原町周辺あたり)を治めたとされる国造
◎愛比売命(えひめのみこと)……「見目麗しき女神」の意味を持つ神様
ちなみに、愛比売命は古事記にて「愛比売」として登場しており、「愛媛県」の名前はここから取られています。
県名に神様の名前が使われているのは愛媛県だけです。
椿まつり
伊豫豆比古命神社では、毎年旧暦の1月7日~9日までの3日間、「椿まつり」と呼ばれる春季例大祭が催されます。
主に商売繁盛・縁起開運・家内安全などを祈願するお祭りです。
夜を徹して行われる大きなお祭りということもあって境内には約800もの露店が並び、商売繁盛のための熊手や、限定品のはいから飴・えんぎ飴などを求めて多くの参拝客が詰めかけます。
伊豫豆比古命神社内のお社
伊豫豆比古命神社には本殿のほかに、異なるご利益を得られる4つの摂社があります。
1.奏者社
奏者社(そうじしゃ)でお祀りする潮鳴栲綱翁神(しおなるたぐつなのおきなのかみ)は、伊豫豆比古命神社本殿の御祭神である伊豫豆比古命と伊豫豆比売命をこの地にお迎えした神様です。
以来、お取次ぎの神として信仰されています。
伊豫豆比古命神社の起こりに関わるお社のため、本殿に行く前にまずこの奏者社にお参りするのが習わしです。
2.勝軍八幡神社
勝軍八幡神社(かちいくさはちまんじんじゃ)は、かつて伊予国の防人が戦勝祈願をした神社です。
現在でも必勝祈願・合格祈願・学業成就・勝負運アップの御利益があります。
3.児守神社
児守神社(こもりじんじゃ)は安産や子供の健康、子授けなどの御利益があります。
腹帯祓いや安産祈願・初宮参りなどもここで行うことができます。
4.御倉神社
御倉神社(みくらじんじゃ)の御祭神である宇迦之御霊神(うかのみたまのかみ)は、食物・穀物の神様です。
五穀豊穣や商売繁盛などの御利益を得られます。
祓岩
勝軍八幡神社の近くに、祓岩という厄落としのための岩があります。
500円で買える「厄玉」に自身の穢れを移し、この岩にぶつけることで厄を祓うことができます。
潮鳴石
潮鳴石(しおなるのいし)は、社殿内にある花崗岩です。
この石を打って耳を当てると潮騒が聞こえると言われたことから、この名が付いています。
また、古くはここにお米を供える人もおり、その供米を食べると歯の痛みが止まるという言い伝えもありました。
古楠
境内にある御神木です。
四国には狸にまつわる伝説が数多く伝わっていますが、この古楠にも「お紅さん」という名のメスの狸が住んでいると言い伝えられています。
自動車袚所
椿神社の正面右には、珍しい自動車のお祓いができる自動車袚所があります。
伊豫豆比古命神社を訪れた人の感想
伊豫豆比古命神社(椿神社)のwebサイト:https://tubaki.or.jp
伊豫豆比古命神社(椿神社) | 松山市公式観光情報サイト|四国松山 瀬戸内松山:https://matsuyama-sightseeing.com/spot/123-2
伊豫豆比古命神社のWikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%B1%AB%E8%B1%86%E6%AF%94%E5%8F%A4%E5%91%BD%E7%A5%9E%E7%A4%BE
愛媛のパワースポットまとめ
愛媛のパワースポット9選はいかがでしたでしょうか。
愛媛県のパワースポットは、観光地として人気の神社・仏閣も、自然の生み出したものも、どちらも見どころが違っていて面白いです。
御神木や重要文化財などを見て日本の歴史に触れたり、森林浴でリラックスしたり、様々な楽しみ方ができるでしょう。
何らかのご利益を得たい方や、お遍路に興味がある方、大自然の中で心身を落ち着けたい方など、どなたでも大歓迎です。
少しでも心惹かれるスポットがあれば、是非お越しください。