大洲の鵜飼(うかい)に行ってきました!古代から伝わる幻想的な鵜飼を屋形船から!

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皆様は鵜飼(うかい)という漁法を知っていますか?
「鵜飼は聞いた事があるが詳しくは知らない」という方が多いのではないでしょうか?
もう一つ我ら愛媛県の大洲市は、大変鵜飼で有名な場所なのはご存じですかね?
私も以前から「大洲の鵜飼」のポスターや告知を見る度に鵜飼については興味を持っていました。
それで早速、夏場だけ開催される鵜飼にお伺いしてきましたのでご報告させていただきます!
大洲の鵜飼に興味を持っていただき、2026年には是非お伺いください!!

この記事を読んだ方は是非下記の記事もお読みください!
愛媛県大洲市_世界一の観光地として認められた歴史情緒あふれる大洲の魅力について

大洲の鵜飼写真
佐藤哲郎

文章作成担当
(ライタープロフィール)
愛媛県松山市の味酒小学校で育ち、東京を経て愛媛に帰ってきました。
愛媛の魅力を表現できたら嬉しいです。

※記事内容は2025年10月24日時点のものとなります。営業時間や定休日などは閲覧日により変更されている場合があるため、各公式サイト等をご確認ください。

【情報で愛媛を盛り上げる!愛媛においでたなもし!南海放送 RNBエンタメディア】

鵜飼とは?大洲の鵜飼について

そもそも鵜飼ってなに?

鵜飼のイラスト

鵜飼とは、鵜匠(うしょう)さんと呼ばれる漁師さんが船から縄で縛った鵜を操り、主に鮎や川魚を捕る日本の古代から伝わる伝統漁法です。
篝火(かかりび)で魚をおびき寄せ、鵜を操って魚を捕るという川の漁法なのです。

鵜匠は船の上から手縄で鵜を誘導し、鵜が獲った魚を鵜匠に対して吐き出させます。鵜の首に巻いた縄で大きな魚を飲み込めないようにし、小型の魚は胃に送ることで、漁と鵜の餌を両立させています。 上記のイラストを見ていただくと鵜飼をご理解いただけるかと思います。

上記の文章を読んでも鵜飼とは???と思った方に鵜飼を簡単に説明しますね。
子供さんでも分かる様に書いてみます。

●縄でノドを縛った鵜(「う」という鳥)を船から川で泳がせる

●たいまつで明るくするので船に魚が寄ってくる。

●縄で繋がれた鵜が魚をくちばしで捕まえ飲み込む

●鵜はノドを縄で縛られているので魚を飲み込めない!

●なので鵜は魚を人に渡す(渡す様に訓練されている)

●人が魚をゲットする。

という漁法が鵜飼なのです。要は人間が鵜に魚取りをさせる!ということですね。

鵜飼のイラスト

鵜飼いは「古事記」や「日本書紀」にも記述がある1000年以上の歴史がある昔ながらの漁法です。
鵜の食道で鮎などの魚をそのまま気絶させるため、魚に傷がつかず新鮮なまま手に入れることができます。そのため古くから鵜飼によって採れた魚は天皇や大名などへの献上品とされてきました。江戸時代に大洲藩でも鵜を使った漁法が行われていたことが古文書に記されています。
明治以降は、漁法も近代化が進み一時は衰退していましたが、昭和に観光事業として鵜飼は復活し、見物客は年を追うごとに増え、現在では大洲市の夏の風物詩となっています。

大洲の鵜飼について

大洲の肱川写真

 愛媛県大洲市のほぼ中央を流れる肱川(ひじかわ)で行われる「大洲の鵜飼」は、日本三大鵜飼の一つに数えられています。ちなみに日本三大鵜飼とは、
·岐阜県の長良川の鵜飼
·大分県の三隈川の鵜飼
·愛媛県の大洲(肱川)鵜飼
を指します。
大洲の鵜飼は篝火で明るくしたた鵜舟と、屋形船が並走する「合わせうかい」という大変珍しい形式が特徴で、観客は迫力ある鵜飼の眺めを体験できます。

大洲の鵜飼は古代から伝わっているとされており、古くは天皇や貴族への献上品として、江戸時代には大洲藩の保護を受けていました。
烏帽子と腰蓑をまとった鵜匠が、巧みな手縄さばきで鵜を操る様子が見どころです。
鵜飼と同時に屋形船からライトアップされた大洲城や臥龍山荘といった周辺の美しい景色を望むことができ、風情ある夜のひとときを堪能できます。

大洲の鵜飼の開催は主に夏の時期で
2025年は6月1日~9月20日が開催期間でした。
大洲の鵜飼観覧は屋形船に乗って近い距離で鵜飼を楽しむことになります。
鵜飼見物と一緒に食事もできるプランもあります。
少人数で利用できる乗合船と、家族やグループ向けの貸切船とが用意されています。

大洲肱川の風景

大洲の鵜飼で活躍する「うみう」

大洲の鵜飼の「うみう」写真

鵜飼で活躍するのは人に懐きやすい「海鵜(ウミウ)」で、鵜匠達によって大切に飼育されています。海鵜の全身は緑がかった黒色で、水に潜って魚を捕らえるのが得意です。
そのため鵜飼いに使われることでも知られています。
鵜は「川鵜」と「海鵜」がいるのですが、大洲の鵜飼で活躍するのは「海鵜」のほうです。

大洲の鵜飼の「うみう」写真

大洲の鵜飼の申し込みについて

大洲の鵜飼ポスター

大洲の鵜飼の申し込みには、2通りの方法がある様です。
皆様のご要望によってご是非鵜飼の参加をご検討ください!

大洲の鵜飼への申し込みの詳細は下記のリンク先にありますが、解説させていただきますね。
Ozu ukai | 大洲のうかい

【鵜飼申し込みその1】大洲の鵜飼WEBサイトからの乗合船の申し込み(大洲市観光協会さんへ申し込み)

まず1つが大洲の鵜飼WEBサイトから鵜飼見学を申し込む方法です。
サイトに記載のある「乗合船への予約」というコーナーです。少人数でのお申込み時に向いています。
その乗合船の鵜飼見学には2種類あり、
1つが「屋形船から鵜飼を見るだけ」と2つ目が「屋形船から鵜飼を見る+一緒にお弁当とお茶をいただく」です。
この2つのコースは同じ屋形船に乗船して鵜飼見物をすることになります。
係の方の話ですと、お弁当付きを選ぶ方の方がかなり多いとのことです。
その他お酒などの飲食の持ち込みはOKでした。
料金は2025年の開催分では
【鵜飼の見学のみ】
·大人(中学生以上):4,000円​
·小人(4歳以上):3,000円​
【鵜飼の見学+お茶とお弁当】
·弁当付大人:8,000円​
·弁当付小人:5,000円
となっています。

申し込みは下記ページから可能です。
予約受付 | 大洲のうかい

※私は今回この乗合船とお弁当で申し込みました。下記がいただいたお弁当です。
大変美味しく大満足なボリュームでしたよ!鮎の塩焼きもついてます。
写真の背もたれになっているオレンジ色のクッションは、救命道具を兼ねています。

大洲の屋形船お弁用写真
大洲の屋形船お弁用写真

【鵜飼申し込みその2】大洲の料亭さんや宿泊施設さんへの貸切船の申し込み(料亭さんや宿泊施設さんへ直接申し込み)

もう1つの申し込み方が、グループ等で貸切船を申し込む方法です。
大洲の鵜飼WEBサイトにもそれぞれの連絡先が掲載されていますが、この方法は大洲の鵜飼WEBサイトの予約フォームからお願いするのではなく、サイトに掲載されている大洲の料亭さんや大洲の宿に直接鵜飼見学を申し込む方法です。
掲載されている電話番号へ、直接電話にて申し込む様です。
この方法は、乗合船の申し込みとは下記の様な部分が異なっている様です。
・屋形船1艘をまるまる借りることができる。
・鵜飼見学と一緒に、船上で料亭さん等の用意する特別なお食事ができる。
※お食事のプランが料金により詳細にたくさんある。
・船上でお酒の飲み放題プランのある料亭さんもある。
・船上で大洲名物の芋炊きを味わえる料亭さんもある。
・屋形船の乗船場までの送迎をお願いできる。
・鵜飼見物と宿泊がセットになっているプランもある。
と乗合船とは一味違った様々なサービスを受けることができる様です。

詳細は下記のページのそれそれの料亭さんや宿泊施設さんのリンクをクリックすると表示されます。掲載されている料亭さん等ごとに色々と違いがある様ですね。
登録店一覧 | 大洲のうかい

大洲の鵜飼ポスター

私の鵜飼見物の誤解や勘違い

私は今回鵜飼見物を申し込むにあたり、鵜飼見学のイメージを強烈に勘違いしていた点がありました。お恥ずかしい話ですが、皆様も同じイメージ等を持たれていないか?皆様の鵜飼見物に参考になるかと思い書いておきますね。

(鵜飼見物の私の勘違いその1)鵜飼を実際する船に一緒に乗船して見物するのだと思っていた。

大洲の鵜飼は、実際に鵜飼をする船「鵜船」を、見学者は「鵜船」ではない「屋形船」に乗船し「鵜船」に接近してもらい見学するのです。ですので川には「鵜船」1艘と、見学する「屋形船」複数船が混在します。
私は1船の鵜船にみんなで乗船して見物するのだと思っていましたが違いましたね。

(鵜飼見物の私の勘違いその2)鵜飼でとれた鮎をその場でそのまま船で焼いて食べるのかと思っていた。

鵜飼でとれた鮎などの魚を、その場でそのまま食べるというサービスだと思っていたのすが、それは間違いで屋形船では別の美味しいお弁当をいただきました。
料亭さんの貸切船によっては、料亭さんが持ち込んだ鮎を船上で焼いてだしてくれるところもあるらしいとお話をお伺いしましたが、どちらにせよ鵜がとった鮎をその場で食べるわけではなかったです。

実際の大洲の鵜飼見学体験の様子です

さて私の実際の鵜飼見学のご報告です。
今回私は事前に大洲の鵜飼WEBサイトからの乗合船でお弁当とお茶付き8,000円​のプランを申し込みました。後日確定のメールをいたきました。
その確定メールに鵜飼見物の段取りや集合場所、集合時間の記載がありました。

18時 大洲まちの駅「あさもや」に集合し鵜飼の受付をする

大洲町の駅あさもや写真

まず集合は大洲市のまちの駅あさもやです。ここから屋形船まで皆で歩いていくそうです。
あさもやの中に大洲観光総合案内所があるので、そこで受付と料金の支払いをします。
あさもや内には愛媛県や大洲のお土産処があったり、大洲の名物「とんくりまぶし」を食べることのできる「分油屋」さんもあるので、早く着いて見学等も楽しいです。

まちの駅あさもやのWEBサイト
大洲まちの駅あさもや – 大洲市ホームページ

まちの駅あさもや住所
愛媛県大洲市大洲649-1

18時10分 あさもやから出発と歩きながら大洲のご説明

あさもやから出発と歩きながら大洲のご説明写真

さて屋形船に乗船する皆様と一緒に肱川の船着き場まで歩くのですが、道すがら掲示板等を使い係の方が大洲市のご説明や鵜飼の歴史、大洲の魅力等をお話していただきながら皆でウォーキングです。
15分位の移動でしたが、私はこれが大変楽しかったです。
今まで知らなかった大洲の話をたくさんお伺いできました。
道の間には臥龍山荘付近も通るので、大変楽しい大洲お散歩です。
このお散歩も料金込みなので嬉しいですね!

18時30分 屋形船に乗船(臥龍山荘下乗船場)​

屋形船に乗船(臥龍山荘下乗船場)​写真
屋形船に乗船(臥龍山荘下乗船場)​写真

皆様と歩いていると、今回乗船させていただく屋形船が見えてきました!
我らは2船に分かれて乗船の様です。自分の名前を呼ばれたとおりに整然と乗船しました。
これで鵜飼見学の始まりですね!
※ちなみにトイレは「まちの駅あさもや」とこの乗船場所付近にもありました。
長い乗船になりそうなので、必ずトイレには寄っておきたいですね。
※尚且つ19時~位に乗った船から一度皆で肱川土手に上陸してトイレタイムがあります。

18時30分~ 屋形船出航と食事、鵜飼が始まるまで楽しく遊覧船気分!

屋形船出航と食事、鵜飼が始まるまで楽しく遊覧船気分!写真

さて出航ですが、鵜飼までにはかなり時間があるとのこと。大変お話上手お船頭さんの大洲のご説明を聞きながら肱川を遊覧します。
実は私この遊覧時間がものすごーく楽しかったです!
遊覧船でゆるりと大洲を見ながら色々な説明をお聞きする時間はまさに「大洲の至福の時間」でした。
鵜飼見物を抜いても、この時間だけで十分幸せになれるセットでしたね。
遊覧時間に私はたくさん大洲の話を船頭さんに質問させていただき、たくさんお答えいただきました。

船は大洲のシンボル的な観光建物の1つである臥龍山荘付近も通りました。
川から見上げる臥龍山荘もすごく素敵でしたよ。

肱川からの我流山荘写真

屋形船の遊覧中、鵜飼が始まるまでにお弁当を食べましょう!ということになります。
写真を見ていただくとお分かりいただけると思いますが、すごく贅沢!な美味しお弁当でした!
お刺身あり、アユの塩焼きあり、そうめんもついていて全部食べるとものすごくお腹いっぱいになるボリュームです。
いただいたお茶以外に、ビール等を持ち込み飲んでいらっしゃる方々もいました。

大洲鵜飼遊覧船食事写真
大洲鵜飼遊覧船食事写真

下記が夕暮れの肱川の屋形船から見た大洲城です。見事にライトアップされています!
繰り返しますが、この遊覧だけですごく満足な鵜飼セットです!

大洲の鵜飼写真

遊覧していると日も暮れてきて、外はだんだん暗くなってきます。
私たち以外の遊覧船も集まってきました。
貸切の屋形船の皆さんでしょうか?
さて鵜飼が始まりそうですね!それぞれの屋形船の皆で鵜飼の鵜船を待ちます。
※19時30分~位に船から一度肱川の土手に皆で上陸してトイレタイムがあります。

大洲鵜飼写真
大洲鵜飼写真

20時頃 屋形船の辺りに鵜を繋いだ鵜船が登場しました!

大洲の鵜飼写真
大洲の鵜飼写真

我ら屋形船の船団に鵜飼の鵜船が迫ってきました!
鵜船はこうこうとたいまつを燃やしていますが、他にすごい光のライトを水面に向けています。
この光で鮎を誘うのだそうです。光に集まってきた鮎が鵜に飲まれるということですね。
昔はたいまつだけだったのでしょうが、現代は大変明るいライト付きです。
鵜船は我らの屋形船のすぐ脇まで来てくれます。

20時頃 鵜飼が始まりました!鵜が鮎を取る様子が目の前に!

大洲の鵜飼写真
大洲の鵜飼写真

下の写真は鵜が鮎を取るために一斉に潜ったところです。

大洲の鵜飼写真
大洲の鵜飼写真
大洲の鵜飼写真
大洲の鵜飼写真

暗闇の中で肱川の土手がライトアップされる中、鵜が目の前で鮎取りをはじめました。
なんとも幻想的な風景です。
最初に船頭さんから「鵜は応援すると余計に頑張ります」と言われていたので、みなさん「頑張れー!頑張れー!」と鵜を応援します。
それぞれの鵜の名前もお聞きしていたので、名前での応援もすごいです。
その中で鵜は浮かんだり潜ったりを繰り返します。
鵜匠さんが「ほらー!取った!」と声を上げると、鵜が鮎を取った様です。
その後は次々と鵜が鮎を捕まえている様です。

下記の写真は、鵜が取ってすぐの鮎を鵜匠さんが屋形船のお客さんに渡して見せてくれました。
屋形船の皆さんが手渡しで全員に取れたての鮎を手から手で回し見学します。

大洲の鵜飼写真

鵜飼の見学時間はあっという間に感じました。
本当に貴重な経験をしたのと、大洲の鵜飼という幻想的な雰囲気が最高でしたね!

20時30分頃 屋形船を下船し解散です

大洲の鵜飼写真

さて全てのプログラムが終了し、下船となりました。
下船した場所は乗船した場所と違いましたが、街への帰り方を丁寧にご説明いただけました。
帰りは夜の大洲を散歩しながら宿泊宿に帰りました。

大洲の鵜飼 まとめ

大洲の街並み写真
大洲の街並み写真

大洲の鵜飼の記事は如何でしたでしょうか?
大洲の魅力や鵜飼が皆様に伝わると大変うれしく思っています。
今回の鵜飼は、単に鵜飼見物だけではなく、大洲の解説付き散歩、美味しい食事、船での肱川遊覧、と盛りだくさんな内容で大変満足でした。
2026年も6月から開始されるとのことなので、是非来年皆様も大洲にお伺いして、鵜飼見物をお勧めします。
大洲は昔ながらの雰囲気や美味しいグルメ、お城見物などノスタルジックに大変楽しめる街です。
宿も充実しているので、是非鵜飼と大洲見物をどうぞ!

私は今回大洲の「NIPPONIA HOTEL 大洲」に宿泊させていただいたので、その件もまた記事にさせていただこうと思います。

大洲については下記の記事もありますので是非ご覧ください!
愛媛県大洲市_世界一の観光地として認められた歴史情緒あふれる大洲の魅力について

大洲の鵜飼WEBサイト

大洲の鵜飼屋形船の写真
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「なんかいオンデマンド」では、約30台の中継カメラ映像、
配信限定のフィニッシュランナーへのインタビュー映像をお届けするマルチアングル配信もアーカイブ配信中です!
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