愛媛県民にとって「タルト」と言えば、この「の」の字の形の和菓子です!
しっとりとした生地に、風味豊かな餡がぎっしり詰まった愛媛のタルト。松山市の代表的な銘菓として、県内外から多くの人々に愛されています。その歴史は古く、江戸時代にさかのぼります。新鮮な卵をたっぷり使った生地は、口の中でとろけるような滑らかな舌触り。柚子や抹茶など、様々な種類の餡との組み合わせも楽しめます。
そんな愛媛のタルトは愛媛県内のお店で購入するか、愛媛県に旅行に行った方のお土産として重宝されてきました。ですが近年では、オンラインショップで手軽に購入できるようになりました。自宅にいながら、本場の味を味わえるのは嬉しいですね。
愛媛のタルトの種類や選び方、手土産や自分へのご褒美に最適な商品など、役立つ情報も満載です。ぜひ、あなたのお気に入りの愛媛のタルトを見つけてみてください。
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この記事の情報は2025年1月15日のものです。あらかじめご了承ください。
愛媛のタルトとは?

愛媛県を代表する銘菓として知られる愛媛のタルト。しっとりとした生地に包まれた餡の豊かな風味は、一度食べたら忘れられない絶品です。今回は、そんな愛媛のタルトの魅力を、歴史や特徴、種類など多角的にご紹介します。
愛媛のタルトの魅力
愛媛のタルトが愛される理由は、そのしっとりとした食感と、口の中に広がる豊かな風味にあります。
地元産の新鮮な卵を使用しているため、コクがありながらもあっさりとした味わいが特徴です。また、手作りの温かみを感じられるのも魅力の一つ。お土産としても人気が高く、愛媛を訪れた際には必ずと言っていいほど購入する人が多いです。
愛媛のタルトの種類
愛媛タルトは、定番の小豆餡だけでなく、季節限定や地域限定の餡など、様々な種類があります。
例えば、春の訪れを感じる桜餡や、秋の風情を味わえる栗餡など。また、柚子や抹茶など、和テイストの餡も人気です。それぞれの餡の風味と、しっとりとした生地との絶妙なバランスが、愛媛タルトの魅力を引き立てています。
愛媛のタルトと地元文化
愛媛タルトは、愛媛の人々の生活に深く根付いています。お茶と一緒に楽しむのが一般的で、愛媛県の茶屋や喫茶店では、愛媛のタルトをメニューに置いてあるところも少なくありません。
また、愛媛で行われる様々な食のイベントでも、愛媛のタルトは欠かせない存在です。
愛媛のタルトの特徴

美味しい生地と豊かな風味の秘密

愛媛県を代表する銘菓、愛媛のタルト。美味しい生地に包まれた餡の豊かな風味は、多くの人を魅了します。愛媛のタルトが他のタルトと何が違うのか、その特徴を詳しくご紹介します。
しっとり感がたまらない!愛媛のタルトの生地

愛媛のタルトの最大の特徴は、なんといってもそのしっとりとした生地です。一般的なタルトのサクッとした食感とは異なり、しっとりとした口どけが特徴です。これは、新鮮な卵をたっぷり使用し、丁寧に焼き上げているため。口の中に広がる優しい甘さと、卵のコクが絶妙なバランスを生み出しています。
餡(あん)の種類の豊富さ

愛媛のタルトのもう一つの特徴は、餡の種類の豊富さです。定番の小豆餡はもちろん、柚子餡や抹茶餡、季節限定の桜餡や栗餡など、様々な味が楽しめます。それぞれの餡の風味と、しっとりとした生地との組み合わせは、まさに絶品。飽きることなく、何度でも味わいたくなる魅力があります。
愛媛のタルトの断面は「の」の字

愛媛のタルトの断面を見ると、餡が「の」の字型になっているのが特徴です。これは、生地の中に餡を巻き込むようにして作られているため。この「の」の字が、愛媛のタルトのシンボルとなっています。
愛媛のタルトが愛される理由

愛媛のタルトが愛される理由は、そのしっとりとした食感と、豊かな風味だけではありません。地元産の素材を使用し、丁寧に作られているという点も魅力の一つです。また、お土産としても人気が高く、愛媛を訪れた際には高い確率で購入する人が多いです。
愛媛のタルトの誕生秘話

愛媛のタルトは、江戸時代に松山城下で生まれたと言われています。当時の菓子職人が、地元産の新鮮な卵と上質な砂糖を使って作り出したのが始まりです。長崎から伝わった南蛮菓子を参考にしながら、独自の進化を遂げ、現在の愛媛のタルトへと発展しました。
一般的な他府県のタルトと愛媛のタルトの違い
愛媛県外で一般的にタルトと言うと、下記を想像するのではないでしょうか?

ですが下記が愛媛県でのタルトなんです!!

「タルト」と聞くと、フルーツがたっぷり乗った洋菓子をイメージする方も多いでしょう。
しかし、愛媛県で親しまれている「愛媛のタルト」は、一般的なタルトとは少し異なります。今回は、愛媛のタルトと一般的なタルトの違いについて、詳しくご紹介します。
生地の違い:ケーキの様なフワフワな生地が特徴
- 愛媛のタルト: しっとりとしたふあふあ生地が特徴です。新鮮な卵をたっぷり使用し、丁寧に焼き上げることで、口の中でとろけるような滑らかな舌触りを実現しています。
- 一般的なタルト: サクサクとしたパイ生地や、しっとりめのスポンジ生地など、様々な種類の生地が使われます。フルーツを乗せるため、土台となる生地は比較的薄く作られることが多いです。
餡の違い:豊富な種類と和テイスト
- 愛媛のタルト: 小豆餡だけでなく、柚子餡、抹茶餡、季節限定の餡など、様々な種類の餡が楽しめます。しっとりとした生地との相性が抜群で、和テイストの味わいが特徴です。
- 一般的なタルト: カスタードクリームや、フルーツをそのまま使ったジャムなどが一般的です。洋菓子らしい、甘酸っぱい味わいが特徴です。
形状の違い:愛媛のタルトの「の」の字
- 愛媛のタルト: 断面が「の」の字になっているのが特徴です。これは、生地の中に餡を巻き込むようにして作られているため。
- 一般的なタルト: 円形や四角形など、様々な形があります。
歴史と文化の違い
- 愛媛のタルト: 江戸時代に松山城下で生まれ、地元の人々に愛されてきた歴史あるお菓子です。長崎から伝わった南蛮菓子を参考にしながら、独自の進化を遂げました。
- 一般的なタルト: フランス発祥の菓子で、世界各国で様々なバリエーションが楽しめます。
愛媛のタルトの歴史

愛媛県を代表する銘菓、愛媛のタルト。
その歴史は、江戸時代まで遡ります。愛媛タルトがどのように誕生し、人々に愛されてきたのか、その歴史を紐解いていきましょう。
愛媛タルトの起源は、長崎から伝わった南蛮菓子と言われています
江戸時代である正保4年初代松山藩主の松平定行公が、ポルトガル船が長崎へ入港したという知らせを聞いて、長崎の海上警備へ赴いた際に、タルトに出会ったと言われています。
定行公はカステラの状の南蛮菓子であるその味の虜になり、その後松山への帰郷に長崎から製法を持ち帰り、和菓子に変化させたといわれています。製法は後に久松家の家伝となり、明治以降に主に松山市に技術が広まりました。
久松家は、愛媛タルトをより多くの人に知ってもらいたいという思いから、製法を公開し、愛媛タルトは広く親しまれるお菓子へと成長していきました。
長崎から伝わったお菓子は、ジャムを挟んだものでした。しかし、地元の菓子職人は、ジャムの代わりに愛媛県産の柚子をアクセントに加えることを思いついた様です。柚子の爽やかな香りが、しっとりとした生地と見事に調和し、愛媛タルト独特の風味を生み出しました。
おすすめタルト4選
一六本舗
愛媛県を訪れた際は、ぜひお土産にしたいのが、一六本舗のタルトです。しっとりとした生地に包まれた、風味豊かな餡は、老若男女問わず愛されています。
一六本舗とは?
一六本舗は、愛媛県を代表する菓子メーカーです。長い歴史の中で、愛媛の素材を大切にし、伝統の味を守り続けてきました。特に、一六タルトは、一六本舗の看板商品として、多くの人々に愛されています。
一六タルトの魅力
一六タルトの魅力は、なんといってもそのしっとりとした食感と、豊富な餡の種類です。新鮮な素材を使った生地は、口の中でとろけるような滑らかさ。小豆餡だけでなく、柚子餡や抹茶餡などや、季節限定の餡も楽しめます。それぞれの餡の風味と、しっとりとした生地との絶妙なバランスが、一六タルトならではの味を生み出しています。
また、一六タルトは、愛媛の素材にこだわって作られていることも特徴です。地元産の柚子や抹茶を使用することで、より一層風味豊かな味わいに仕上がっています。
人気商品をご紹介
一六本舗では、定番の「一六タルト」をはじめ、様々な種類のタルトが販売されています。
- 一六タルト: しっとりとした生地に、小豆餡がぎっしり詰まった定番商品です。
- 一六タルト「柚子」: 愛媛県産の柚子を使った爽やかな味わいのタルトです。
- 一六タルト「宇治抹茶」: 宇治抹茶のほろ苦さが特徴の、大人が愛するタルトです。
季節限定の商品としては、苺のタルト、栗の季節には栗のタルトなどが登場します。
ハタダ本舗
栗のタルトと言えば、ハタダ本舗の栗タルトです。タルトに初めて栗を入れたのはハタダ本舗です。
昭和8年創業以来、お菓子作り一筋にはげみ、すでに創業約90年になりました。
ハタダ本舗とは?
栗タルトは、ハタダ本舗の看板商品として、多くの人々に愛されています。
ハタダのタルトの特徴
ハタダの栗タルトの魅力は、なんといってもその食感と、栗の風味です。
そして、大粒の栗が贅沢に使われている商品もあり、栗本来の甘みが口いっぱいに広がります。
人気商品をご紹介
ハタダ本舗では、栗タルトをはじめ、様々な種類のタルトが販売されています。
- ハタダ栗タルト: 香り豊かな柚子餡と刻み栗が生み出す、伝統の味です。
- 御栗タルト:大粒の栗をまるごと一粒ずつ並べて巻き上げた、贅沢な一品です
- どら一: 栗を使ったどら焼きです。
季節限定の商品としては、栗の季節には栗を使った様々な商品が登場します。
亀井製菓
郷土愛媛・松山の伝統を大切に、新しい美味しさを。
美味しいを通じて ”ほっと一息” 幸せな時間をお届けできるよう日々お菓子作りに取り組んでいます。
亀井製菓とは?
漱石ゆかりの道後銘菓「坊っちゃんだんご」や四国松山銘菓「タルト」各種を主力としたお菓子の製造、洋菓子(ケーキ類、まったーほるん、ラムボール等)は本社工場にて製造しています。
亀井製菓のタルトの魅力
現在では様々なタルトが販売されていますが、以前は昔ながらの「タルト」以外のタルトはほとんど作られていませんでした。亀井製菓は伝統の味「タルト」の新しい味わいを常に追求し、「いよかんタルト」をはじめタルトの新しい味わいを生みだしてきました。
亀井製菓の栗タルトは四国特産のゆずの風味豊かなこしあんに栗をちりばめ、ふんわりしっとりと焼き上げたカステラ生地で「の」の字に巻いた四国・松山銘菓です。
人気商品をご紹介
亀井製菓では、様々な種類のタルトが販売されています。
- おお粒栗タルト: 大粒の栗をふんだんに使用した、贅沢な一品です。
- 紅まどんなのタルト: 愛媛の人気ブランド柑橘「紅まどんな」を使用した新しいタルト。
- ひとくちタルト: 小さめのサイズのタルトで、多くの道後のホテル様にもお部屋菓子に採用されています。
六時屋
北海道産の厳選された極上小豆を使用した自社製あんを、カステラで1本1本巻き上げる手作りにより、独特の風味に仕上げています。
六時屋とは?
針はまっすぐ正直に。時計で六時は長針と短針がまっすぐになることから、
「まっすぐ正直な心で商売をしよう」と命名されました。
この考え方は、創業以来受け継がれています。
六時屋のタルトの特徴
すだれを使用した独自の製法による「すだれ巻き」で、職人が心を込めて1本1本丁寧に巻き上げています。
人気商品をご紹介
六時屋では、様々な種類のタルトが販売されています。
- 六時屋タルト: しっとりとしたカステラ生地に、柚子の香りが豊かなこし餡を巻き込んだ定番商品です。
- 栗俳菓: 大粒の栗をまるごと1つ使った一個一個手作りの本物の味上品な甘さに素朴な栗の香りが絶妙の逸品です。
まとめ
愛媛のタルトは、餡の豊かな風味を楽しめる愛媛県を代表する銘菓です。その特徴は、しっとりとした生地、豊富な餡の種類、そして「の」の字形の断面にあります。
歴史を紐解くと、江戸時代に長崎から伝わった南蛮菓子を参考に、地元の食材である柚子を取り入れることで独自の進化を遂げました。現在では、愛媛の人々の生活に深く根付いており、お土産としても人気が高いです。
この記事では、愛媛のタルトの魅力、歴史、そして一般的なタルトとの違いについて解説しました。愛媛を訪れる際には、ぜひ本場の愛媛タルトを味わってみてください。