時代を超えて愛される“名作映画”。
「子どもの頃に観て感動したあの作品を、もう一度観たい」「若い頃の思い出を映画と一緒に振り返りたい」——そんな気持ちを抱いたことはありませんか?
昔の映画は、ストーリーや演出、音楽、そして俳優の演技まですべてが今と違い、その時代の空気を映し出す“記録”としても価値のある作品ばかりです。ですが、「配信サービスでは昔の映画はあまり観られないのでは?」と感じている方も多いかもしれません。
実は、最近の動画配信サービス(VOD)では、1950年代〜1990年代の邦画・洋画など、懐かしい名作を多数取り扱っているものが増えてきました。高画質リマスターで当時よりも美しく蘇った作品も多く、今だからこそ改めて味わいたい映画たちが勢揃いしています。
本記事では、昔の映画が充実しているおすすめの動画配信サービス5選と、今観ても色褪せない名作映画5本をご紹介します。家族で楽しむもよし、一人でしみじみ浸るもよし。懐かしい映画との再会に、きっと心が温まるはずです。
おすすめの動画配信サービスをお探しの方や、無料体験期間がある動画配信サービスをお探しの方にもおすすめの内容となっています。
※記事内容は2025年5月23日時点のものとなります。値段やキャンペーンなどは閲覧日により変更されている場合があるため、公式サイトをご確認ください。
昔の映画が観られる動画配信サービスを選ぶポイント
「昔観たあの映画を、もう一度観たい」「若い頃に心に残った作品を今の家族と一緒に楽しみたい」——そう思ったとき、動画配信サービスは非常に便利です。
とはいえ、すべてのサービスが古い映画に強いわけではありません。最近の新作映画やオリジナルコンテンツに特化しているサービスも多く、目的に合ったサービスを選ばないと、「観たい映画がなかった…」ということにもなりかねません。
ここでは、「昔の映画」を楽しむうえでチェックしておきたい、動画配信サービス選びのポイントを5つご紹介します。
配信されている映画の“年代”に注目する
「昔の映画」とひと口にいっても、1950年代の白黒映画から1990年代の懐かしの邦画・洋画まで、その幅はとても広いです。自分が観たいと思っている年代の映画が、しっかり揃っているかどうかは最重要ポイント。
たとえば、昭和30〜40年代の邦画を観たいなら、U-NEXTやTSUTAYA DISCASのようなアーカイブ系に強いサービスが適しています。一方、平成以降の映画が中心なら、HuluやAmazonプライム・ビデオでも十分に楽しめることがあります。
配信サービスによっては、検索画面で年代ごとにフィルタリングできる機能もあるため、事前にチェックしておくとよいでしょう。
邦画と洋画、どちらに強いかを見極める
自分がどちらのジャンルを主に楽しみたいのかを意識することも大切です。
邦画が観たいなら、日本映画の配信に力を入れているU-NEXTやLemino、あるいはテレビ局系のHuluが頼りになります。特にNHKや日テレ、TBSなどのドラマや映画が多く揃っている場合もあります。
一方、洋画の名作やクラシック映画を楽しみたい場合は、Amazonプライム・ビデオやDMM TV、ディズニープラス(Disney+)などが選択肢になります。チャップリンやヒッチコックなど、世界的巨匠の作品を探すなら、字幕・吹替の対応状況も併せて確認しておきたいところです。
“不朽の名作”が充実しているか
単なる「古い映画」ではなく、“今でも語り継がれる名作”を観たいという方も多いはず。
しかし、名作映画は版権や需要の関係で、すべての動画配信サービスにあるとは限りません。『七人の侍』や『ローマの休日』、『風と共に去りぬ』などのような定番作品を観たい場合は、「名作映画 特集」や「クラシック映画コーナー」が用意されているサービスを選ぶのがおすすめです。
サービス内で「映画史に残る名作」や「アカデミー賞受賞作品」などのカテゴリーがあるかどうかも一つの指標になります。
無料体験で実際に使って確かめられるか
昔の映画に強いかどうかは、公式サイトの説明だけでは判断しにくい部分です。だからこそ、無料トライアルを活用することが非常に重要です。
U-NEXTは31日間、Amazonプライム・ビデオは30日間の無料体験が用意されており、その期間内にどんな映画があるか、アプリの使い勝手はどうかなどを自分の目で確かめることができます。
無料体験期間中に解約すれば費用も発生しないため、まずは気になるサービスを試してみるのがおすすめです。
DVDレンタルやダウンロード対応があるとさらに便利
一部の昔の映画は、配信権利の都合で動画配信サービスでは視聴できない場合があります。その場合、DVDレンタルに対応しているサービスを使えば観られる可能性があります。
TSUTAYA DISCASはその代表格で、宅配レンタルという形式で古い邦画や海外映画のDVDを取り寄せることができます。映像ソフト化されていないようなレア作品も多数取り扱っているため、映像アーカイブとしての価値も高いです。
また、ダウンロード機能があるサービスならば、ネット環境が不安定な場所でも快適に視聴でき、便利です。
昔の映画が楽しめるおすすめ動画配信サービス5選
U-NEXT|邦画・洋画の名作が豊富で、映画ファンも納得のラインナップ

月額料金(税込) | 2,189円 |
作品数 | 36万本以上 |
有料レンタル | 〇 |
無料期間 | 31日間 |
画質 | SD,HD,フルHD,4K |
ダウンロード機能 | 〇 |
同時視聴 | 4台 |
支払方法 | クレジットカード、キャリア決済、楽天ペイ、Amazon.co.jp、AppleID、GooglePlay、ギフトコード/U-NEXTカード(プリペイドカード) |
U-NEXTは、国内外の名作映画を幅広く取り揃えている日本最大級の動画配信サービスです。特に、古き良き時代の邦画・洋画においては他のサービスよりも一歩リードしており、映画好きなら必ずチェックしておきたい存在です。
邦画では、『東京物語』『楢山節考』『砂の器』など、日本映画黄金期と呼ばれる1950〜70年代の名作が多数配信されています。黒澤明や小津安二郎、成瀬巳喜男といった巨匠監督の作品が並ぶ姿は圧巻です。
洋画に関しても、『ローマの休日』『市民ケーン』『カサブランカ』『雨に唄えば』といったハリウッドの往年の傑作が充実。名作映画を体系的に学びたい人や、映像作品を教養として捉えたい人にもぴったりです。
また、作品によっては4Kリマスター版が提供されており、かつて映画館で観たときよりも高画質で楽しめるという贅沢も。クラシック映画を家庭で本格的に楽しみたいなら、まずはU-NEXTを試してみる価値があります。
Amazonプライム・ビデオ|コスパ抜群で名作も揃う王道サービス

月額料金(税込) | 600円※学生は300円 |
作品数 | 非公開 |
有料レンタル | 〇 |
無料期間 | 30日間※学生は6ヶ月間 |
画質 | SD・HD・FHD・UHD/4K |
ダウンロード機能 | 〇 |
同時視聴 | 3台 |
支払方法 | クレジットカード、携帯決済、後払い(ペイディ)、PayPay(ペイペイ)、Amazonギフト券(プリペイドカード)、パートナーポイントプログラム(JCBのOki Dokiポイント) |
Amazonプライム・ビデオは、コストパフォーマンスに優れた万能型の動画配信サービス。月額600円という価格ながら、『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』『ニュー・シネマ・パラダイス』といった、映画史に残る名作を多数楽しむことができます。
邦画では、『男はつらいよ』シリーズや『寅さん』『釣りバカ日誌』など、昭和の人情映画が定番ラインナップとして根強く配信されており、年代問わずファンの多いジャンルです。
配信終了のタイミングが突然来ることもあるため、気になる作品は早めにチェックしておくのがおすすめです。
Hulu|テレビドラマや時代背景に近い映画を重視する人に最適

月額料金(税込) | 1,026円 |
作品数 | 14万本以上 |
有料レンタル | 〇 |
無料期間 | なし |
画質 | SD,HD,フルHD, 4K UHD / HDR |
ダウンロード機能 | 〇 |
同時視聴 | 不可 |
支払方法 | クレジットカード、PayPay、キャリア決済、Google Play決済、PayPal、Huluチケット、iTunes Store決済、Amazonアプリ内決済 など |
Huluは、日本テレビ系列の運営ということもあり、地上波で放送された懐かしのテレビ映画やドラマ映画に強みがあります。1980〜90年代に放送されていたドラマの映画化作品や、当時流行したサスペンス・刑事ドラマなどに親しみがある人にとっては、タイムスリップしたかのようなラインナップです。
たとえば、『家なき子』『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』など、テレビ世代にとって忘れられない作品が視聴できるケースもあります。海外ドラマ・洋画も豊富にそろっており、アクション、ホラー、ヒューマンドラマなど幅広いジャンルに対応しています。
レコメンド機能も優秀で、過去に観た作品に似た映画を提案してくれるため、「次に観る1本」に困らないのもHuluの長所。映画をテレビ的な感覚で気軽に楽しみたい人に最適です。
TSUTAYA DISCAS|配信されない名作をDVDでじっくり楽しむアナログ派の救世主

月額料金(税込) | 定額レンタル4:月額1,100円 定額レンタル8ダブル:月額2200円 定額レンタルMAX:月額6,600円 |
借りられる枚数/月 | 定額レンタル4:最大4枚 定額レンタル8ダブル:最大8枚 定額レンタルMAX:レンタル上限なし ※1便あたり4枚の商品をお送りし、返却後に次の4枚をお送りします。お届けする地域や返却までの期間によりレンタルできる枚数は異なります。 |
無料期間 | 定額レンタル4:14日間 定額レンタル8ダブル:30日間 |
作品数 | DVD:35万本以上 CD:25万本以上 |
支払方法 | クレジットカード、キャリア決済 |
TSUTAYA DISCASは、「配信されていない昔の映画」を観たい人にとって、まさに救世主ともいえる存在です。宅配DVDレンタルという形で、絶版に近い名作やマイナーな旧作も多数取り扱っており、デジタル配信では味わえないアーカイブの奥深さがあります。
たとえば、『八甲田山』『あゝ野麦峠』、『マルサの女』など、DVDでしか観られない名作がズラリ。映画史に残るけれど配信では観られないとされてきた“空白”を埋めてくれるサービスです。
DVDでの視聴というアナログな体験自体が、映画鑑賞の儀式のように感じられ、映像作品に対する向き合い方も変わるはず。ネット環境に左右されず、じっくり名作に浸りたい人には唯一無二の選択肢です。
Lemino|テレビ系コンテンツや昭和歌謡・アイドル映画に強みを持つ独自路線

月額料金(税込) | 990円 |
作品数 | 18万本以上 |
有料レンタル | 〇 |
無料期間 | 31日間 |
画質 | 最高画質,高画質,標準 |
ダウンロード機能 | 〇※スポーツ中継や音楽ライブは不可 |
同時視聴 | 4台 |
支払方法 | クレジットカード、ドコモ ケータイ払い、AppStore、GooglePlay、Leminoプレミアム視聴用シリアルコード、Leminoプレミアムプリペイドカード、dポイント充当 |
NTTドコモが運営するLeminoは、他の大手動画配信サービスとは一線を画す独自のラインナップが特徴です。特に、昭和・平成のテレビ映画、アイドル主演映画、音楽ドキュメンタリーなど、サブカル色の強いジャンルに強みを発揮しています。
たとえば、レンタルではあるものの『スケバン刑事』『ビー・バップ・ハイスクール』といった80年代青春映画も多数配信されています。
料金も比較的安価で、ドコモユーザーでなくても利用可能。隠れた名作を掘り出す感覚を楽しみたい人におすすめです。
今観ても色褪せない「昔の名作映画」5選
七人の侍

七人の侍のあらすじ
麦の刈り入れが終わる頃、ある農村は野武士たちの襲撃に怯えていた。長老・儀作は、村を守るために侍を雇って対抗することに決意する。やがて食い詰めた7人の浪人が集まり、怯える村人たちと騒動を起こしながらも、戦に備えていくのだが…。
出典:U-NEXT
七人の侍を配信中の動画配信サービス
七人の侍は下記の動画配信サービスなどで配信中です。
ローマの休日
ローマの休日のあらすじ
ヨーロッパ各地を表敬訪問中のアン王女。訪れたローマでストレスがピークに達した彼女は、取り巻きの目を盗みひとりローマの街へと繰り出す。だが事前に打たれていた鎮静剤のせいで突如眠りに落ちてしまい、偶然通りかかった新聞記者・ジョーに助けられる。
出典:U-NEXT
ローマの休日を配信中の動画配信サービス
ローマの休日は下記の動画配信サービスなどで配信中です。
ニュー・シネマ・パラダイス
ニュー・シネマ・パラダイスのあらすじ
戦後間もないシチリアの小さな村。少年・トトは、母の目を盗んで、村唯一の娯楽である映画館・パラダイス座に通い詰めていた。映写技師・アルフレードは、映写室に潜り込むトトに困った顔。だが次第に、ふたりの間には不思議な友情が芽生えていく。
出典:U-NEXT
ニュー・シネマ・パラダイスを配信中の動画配信サービス
ニュー・シネマ・パラダイスは下記の動画配信サービスなどで配信中です。
男はつらいよ 寅次郎の休日
男はつらいよ 寅次郎の休日のあらすじ
何とか大学に入ったものの目的を見出せない日々を送っていた満男は、離婚した父に会いに九州へ行くという泉と一緒に新幹線に乗ってしまう。駆け落ち同然の形となった二人を追う寅次郎は、泉の母・礼子と寝台車に乗り込み、二人を探す旅を続けるが…。
出典:U-NEXT
男はつらいよ 寅次郎の休日を配信中の動画配信サービス
男はつらいよ 寅次郎の休日は下記の動画配信サービスなどで配信中です。
風と共に去りぬ

風と共に去りぬのあらすじ
19世紀半ばのジョージア州タラ。大地主オハラ家の長女スカーレットは、パーティー会場で出会ったレット・バトラーに反発しながらも惹かれてゆく。やがて南北戦争が開戦。スカーレットは時代の波に翻弄されながらも、力強く生き抜いてゆく…。
出典:Hulu
風と共に去りぬを配信中の動画配信サービス
風と共に去りぬは下記の動画配信サービスなどで配信中です。
まとめ
昔の映画には、今の作品では味わえない独特の魅力があります。
本記事で紹介した5つの動画配信サービスは、それぞれ異なる強みやラインナップを持っており、映画の楽しみ方も人それぞれです。
「邦画の名作をじっくり観たい」「テレビで観ていた懐かしの作品にもう一度会いたい」「映画史に残る海外の名作を学びたい」——そんな思いに応えてくれるサービスがきっと見つかるはずです。
ぜひこの記事を参考に、自分の好みに合ったサービスを見つけて、懐かしくも新しい映画体験を楽しんでみてください。