友達や家族とドラマや映画を楽しみたいけど、一緒に見る時間が合わない。そんな経験はありませんか?実は、多くの動画配信サービスには「同時視聴」機能が備わっており、別々の場所にいても同じアカウントで複数の端末から視聴できるのです。
今回は、複数人で同時に視聴できる動画配信サービスを7つ厳選してご紹介します。アカウント共有で賢く使いこなせば、一人で作品を楽しむだけでなく、家族や友人などとも楽しい時間を過ごせるでしょう。
おすすめの動画配信サービスをお探しの方や、無料体験期間がある動画配信サービスをお探しの方にもおすすめの内容となっています。
※記事内容は2025年3月14日時点のものとなります。値段やキャンペーンなどは閲覧日により変更されている場合があるため、公式サイトをご確認ください。
同時視聴ができる動画配信サービス7選
動画配信サービスの選び方において、同時視聴機能は意外と重要なポイントです。家族や友人と共有すれば月額料金を分け合うことができるので、コスパも格段に良くなるでしょう。
各サービスによって同時視聴できる台数や制限は異なるため、自分のニーズに合ったサービスを見つけることが大切です。同時視聴に焦点を当て、コスパの良さや作品の充実度も考慮して、おすすめの動画配信サービスを7つご紹介します。
Hulu

月額料金(税込) | 1,026円 |
作品数 | 14万本以上 |
有料レンタル | 〇 |
無料期間 | なし |
画質 | SD,HD,フルHD, 4K UHD / HDR |
ダウンロード機能 | 〇 |
同時視聴 | 不可 |
支払方法 | クレジットカード、PayPay、キャリア決済、Google Play決済、PayPal、Huluチケット、iTunes Store決済、Amazonアプリ内決済 など |
Huluの最大の魅力は、なんといっても1つのアカウントで最大4台までの同時視聴が許容されていること。ただし注意点として、同一作品を複数デバイスで視聴する場合は2台までという制限があります。
同時視聴の仕組みを活用すれば、家族と共有して月額1,026円(税込)の利用料を分担することもできます。例えば4人でシェアすれば一人あたり約257円という破格の安さで、国内外のコンテンツを楽しめるようになります。親子で別々の部屋から違う作品を視聴したり、ルームシェアの仲間とアカウントを共有したりと、使い方は自由自在です。
コンテンツ面では、日テレ系列ならではの強みを活かしたラインナップが光ります。「世界の果てまでイッテQ!」「ガキ使」といった人気バラエティはもちろん、「十角館の殺人」などHulu独自のオリジナルドラマも豊富。さらに「24 -TWENTY FOUR-」「ウォーキング・デッド」といった海外ドラマファンにはたまらない名作も揃っています。
スポーツファンにとってもうれしいのが、MLBや巨人戦などの中継が充実している点。また「ライブTV」機能を使えば、リアルタイムの24時間配信チャンネルも視聴できます。家族でテレビを取り合うストレスから解放され、それぞれが好きな時に好きな場所で自分の見たい番組を楽しめるのです。
他社と比較すると作品数でやや見劣りする面はありますが、同時視聴のしやすさとコンテンツの質の高さを考えれば、家族での利用やアカウント共有を考えている方におすすめできるサービスです。同時視聴という観点では、制限が少なく使い勝手の良いサービスとして高く評価できるでしょう。
DMM TV

月額料金(税込) | 550円 |
作品数 | 19万本以上 |
有料レンタル | 〇 |
無料期間 | 14日間 |
画質 | SD・HD・UHD/4K |
ダウンロード機能 | 〇 |
同時視聴 | 4台 |
支払方法 | クレジットカード、DMMポイント(無料配布分は不可)、キャリア決済(d払い・auかんたん決済・ソフトバンクまとめて支払い)、Amazonアプリ内決済 |
「アニメ好きみんなでひとつのアカウントを使いたい」そんな時にぴったりなのがDMM TVです。このサービスの最大の特徴は、月額たったの550円という破格の料金で最大4台までの同時視聴が楽しめることです。同時視聴の仕組みもシンプルで、アカウント登録者と家族が別々の場所にいても、それぞれのデバイスから自由に視聴できます。複数人が同時に違う作品を見ていても、互いに影響することはありません。
DMM TVは「DMMプレミアム」の会員特典として利用できるサービスで、注目すべきはそのアニメラインナップです。アニメは6,000タイトル以上という業界トップクラスの規模を誇り、見たいアニメがほぼ確実に見つかります。
オリジナルコンテンツも充実しており、「鬼のドッキリで涙」や「モヤモヤさまぁ〜ず2 やっぱりTHEリゾート」、VTuber好きにはたまらない「にじさんじ人気VTuber大集結!THE遊び王決定戦」など、バラエティ豊かな番組が揃っています。
さらに同じDMMプレミアム会員であれば、電子書籍や英語学習、ゲームなど他のDMMサービスも追加料金なしで楽しめるという太っ腹な特典付き。一方で、アニメ以外のジャンルはやや物足りない印象があり、検索機能やテレビアプリの使い勝手もやや難があります。
しかし同時視聴の柔軟性と圧倒的なコストパフォーマンスを重視するなら、特にアニメ好きにとってこれ以上ない選択肢と言えるでしょう。複数人でのアカウント共有を前提とした同時視聴をしたい方には、強くおすすめできるサービスです。
U-NEXT

月額料金(税込) | 2,189円 |
作品数 | 36万本以上 |
有料レンタル | 〇 |
無料期間 | 31日間 |
画質 | SD,HD,フルHD,4K |
ダウンロード機能 | 〇 |
同時視聴 | 4台 |
支払方法 | クレジットカード、キャリア決済、楽天ペイ、Amazon.co.jp、AppleID、GooglePlay、ギフトコード/U-NEXTカード(プリペイドカード) |
家族それぞれが違う趣味を持っていて、みんなが満足する動画サービスを探しているなら、U-NEXTが良いでしょう。U-NEXTでは「ファミリーアカウント」という機能を利用することで、1つの契約から最大4つのアカウントを作成し、それぞれが独立して同時に視聴できます。
この仕組みのメリットは、各アカウントがそれぞれ独自の視聴履歴や「マイリスト」を持てること。家族でアカウントを共有していても、各々の好みやプライバシーが守られるのです。自分がアニメを見ている間に家族は映画を、という使い方ももちろんできます。
月額料金は2,189円(税込)と他社より高めですが、4人の家族で分ければ一人あたり約547円。さらに毎月1,200ポイントが付与されるため、新作映画のレンタルや電子書籍の購入に活用すれば、実質的な負担はさらに減ります。
また、U-NEXTと言えば豊富なコンテンツが有名です。国内最大級の作品数を誇り、最新の映画から話題のドラマ、アニメ、ドキュメンタリーまで幅広いジャンルをカバーしています。2023年6月にはParaviが統合され、TBSやテレビ東京の番組も追加されました。家族それぞれの趣味嗜好に合わせた作品が必ず見つかるでしょう。
また、U-NEXTは雑誌読み放題サービスも含まれており、200誌以上の雑誌が追加料金なしで楽しめます。さらに電子書籍ストアでは74万冊以上のコミック、33万冊の書籍、7万冊のライトノベルが販売されており、ポイントを使って購入できます。
同時視聴の面でも技術的な安定性が高く、家族全員が別々の部屋から同時に高画質で視聴しても、途切れたりバッファリングが発生したりする心配はほとんどありません。複数の世代や違う趣味を持つ家族の場合はお得に使えるはずです。
Disney+

月額料金(税込) | スタンダードプラン:1,140円 プレミアムプラン:1,520円 |
作品数 | 16,000本以上 |
有料レンタル | × |
無料期間 | なし |
画質 | SD,HD,フルHD,4K ※加えてドルビービジョンやIMAXなどのHDRも提供しています |
ダウンロード機能 | 〇 |
同時視聴 | スタンダードプラン:2台 プレミアムプラン:4台 |
支払方法 | クレジットカード、PayPal、ディズニープラス プリペイドカード、Apple App Store、Google Play Store、Amazon各アプリストア、d払い |
Disney+は名前の通り、ディズニー作品が好きな方におすすめの動画配信サービスです。このサービスの同時視聴機能は、選ぶプランによって異なります。
スタンダードプラン(月額1,140円・税込)では最大2台まで、プレミアムプラン(月額1,520円・税込)では最大4台までの同時視聴が可能です。
同時視聴を活用すれば、例えばリビングでは親がディズニー作品を、子ども部屋ではピクサー作品を、別の部屋ではマーベル映画を、といった形で、家族それぞれが好きな作品を同時に楽しめます。プレミアムプランであれば4人家族全員が別々のデバイスから視聴できるため、「見たい作品が被った」というストレスもありません。
Disney+の特徴は、ディズニー、ピクサー、スター・ウォーズ、マーベル、ナショナルジオグラフィック、スターという6つの人気ブランドの作品が見放題になること。これらの作品を正規に、そして見放題で楽しめるのはDisney+だけという独占性も大きな魅力です。
また、Disney+だけでしか見られないオリジナル作品も多く配信されています。例えば「マンダロリアン」や「ワンダーヴィジョン」といった話題作は、このサービスでしか視聴できません。
料金面ではさらにお得な選択肢もあります。年間プランを選ぶと、スタンダードは11,400円(税込)、プレミアムは15,200円(税込)となり、実質2ヶ月分お得に。また、「Hulu | ディズニープラス・セットプラン」を選べば、Huluとディズニープラスの両方を割引価格で楽しめます。セットプランでもスタンダードなら2台、プレミアムなら4台の同時視聴ができます。
このように、同時視聴の柔軟性と特化型コンテンツを兼ね備えているのがDisney+です。ディズニー好きな家族全員が、それぞれの好きな時に好きな場所から視聴したいというニーズに応えてくれるサービスと言えるでしょう。
Amazonプライムビデオ

月額料金(税込) | 600円※学生は300円 |
作品数 | 非公開 |
有料レンタル | 〇 |
無料期間 | 30日間※学生は6ヶ月間 |
画質 | SD・HD・FHD・UHD/4K |
ダウンロード機能 | 〇 |
同時視聴 | 3台 |
支払方法 | クレジットカード、携帯決済、後払い(ペイディ)、PayPay(ペイペイ)、Amazonギフト券(プリペイドカード)、パートナーポイントプログラム(JCBのOki Dokiポイント) |
Amazonプライムビデオでは、一つのアカウントで最大3台のデバイスから別々の作品を同時に視聴できます。Amazonプライムビデオの最大のメリットは、月額わずか600円(学生なら300円)で、同時視聴機能を含む様々な特典が利用できることです。
同時視聴時の画質も申し分なく、4K高画質に対応しており、大画面テレビから小さなスマートフォンまでどのデバイスでも美しい映像を楽しめます。複数の異なるデバイスタイプ(スマホ、タブレット、スマートTV)を組み合わせた同時視聴も快適にできるのが特徴です。
注目すべきは、AmazonプライムビデオがAmazonプライム会員特典の一つとして含まれている点です。つまり、動画視聴だけでなく、お急ぎ便などの配送特典、Amazon Music Primeによる音楽聴き放題、Kindle読み放題などの特典も同時に使えるのです。動画視聴のためだけに加入しても十分な価値がありますが、これらの追加特典も合わせて考えると、そのコストパフォーマンスは他のサービスを圧倒します。
同時視聴で家族全員が別々の作品を楽しむ際、コンテンツのバリエーションも重要ですが、Amazonプライムビデオは国内外の映画、ドラマ、アニメ、バラエティと幅広いジャンルをカバー。しかも話題のAmazonオリジナル作品も追加料金なしで視聴できます。
また、30日間の無料体験期間があるため、使い勝手を実際に試してから本契約に進めます。「本当に3台同時に視聴しても快適なのか」「家族の視聴スタイルに合うのか」といった疑問を、コストをかけず解消できるのも魅力です。
早送り再生機能がないことや、動画サービス単独での解約ができないことは、デメリットと言えるでしょう。それでも、驚きの価格と付帯特典を考慮すると、3人以上の家族なら、それぞれが好きな時間に好きな場所で、互いに干渉することなく視聴できる点は大きな魅力です。
ABEMAプレミアム

月額料金(税込) | ABEMAプレミアム:月額1,080円 広告付きABEMAプレミアム:月額580円 |
作品数 | 非公開 |
有料レンタル | 〇 |
無料期間 | なし |
画質 | SD,HD,フルHD |
ダウンロード機能 | 〇 |
同時視聴 | 4台 |
支払方法 | クレジットカード、キャリア決済、iTunes Store決済、Google Playストア決済、Amazon決済 |
「リアルタイム番組と見逃し配信、どちらも家族で別々に楽しみたい」そんな希望に応えるのがABEMAプレミアムの同時視聴機能です。ABEMAプレミアムでは、通常プラン(月額1,080円・税込)で最大2台まで、広告付きプラン(月額580円・税込)で1台までの視聴が可能です。
この同時視聴機能の特徴は、通常の見逃し配信だけでなく、リアルタイム放送も複数デバイスで同時に楽しめる点です。例えば、リビングのテレビでは両親がニュース番組を視聴しながら、子どもは自室でアニメを楽しむといった使い方ができるようになります。
ABEMAの魅力は、テレビ放送のような「リアルタイム感」と、動画配信サービスの「見たい時に見られる」を両立させている点です。同時視聴ではこの両方の特徴を活かせるため、例えば好きな試合をリアルタイムで視聴しながら、別のデバイスで過去の名勝負を振り返るといった使い方もできるわけです。
また、ABEMAではオリジナルの恋愛リアリティショーやバラエティ番組も多いです。「いきなりマリッジ」「今日、好きになりました」などの人気恋愛番組や、「チャンスの時間」「日村がゆく」といったバラエティなど、ここでしか視聴できない独占コンテンツが人気です。
ABEMAプレミアムで便利なのは、番組の冒頭から視聴できる「追っかけ再生」、放送済み番組でもリアルタイムのようにコメントを楽しめる「シェア視聴」、通信量を気にせず視聴できる「ダウンロード機能」です。複数デバイスでそれぞれ違う使い方ができることも魅力です。
さらに、無料で利用できる「ベーシックプラン」があるため、同時視聴が必要ない時や有料作品に見たいものがない場合は無料版で楽しむこともできます。様々な利用シーンに応じて、有料・無料を使い分けられるのも他のサービスにない特徴と言えるでしょう。
Leminoプレミアム

月額料金(税込) | 990円 |
作品数 | 18万本以上 |
有料レンタル | 〇 |
無料期間 | 31日間 |
画質 | 最高画質,高画質,標準 |
ダウンロード機能 | 〇※スポーツ中継や音楽ライブは不可 |
同時視聴 | 4台 |
支払方法 | クレジットカード、ドコモ ケータイ払い、AppStore、GooglePlay、Leminoプレミアム視聴用シリアルコード、Leminoプレミアムプリペイドカード、dポイント充当 |
Leminoプレミアムこのサービスの特徴は、月額990円(税込)という手頃な価格で、最大4台までのデバイスで同時視聴ができる点です。ただし、同じ作品を複数デバイスで同時に視聴することはできないという制限がある点は注意が必要です。
Leminoプレミアムは2023年4月に「dTV」からリニューアルされたサービスで、NTTドコモが運営していますが、ドコモ契約者以外でも利用できます。取り扱い作品数は18万タイトル以上あり、家族それぞれの好みに合わせた作品を同時に見られます。Leminoプレミアムの独占配信作品やオリジナル作品も人気で、「情事と事情」「ウソカマジカ」などの話題作があります。また、韓国ドラマのラインナップも多く、韓流ファンの家族がいる場合にもおすすめです。
さらに、Leminoならではの特徴として、会員登録なしでも一部作品を無料視聴できる点があります。家族の中でも利用頻度の低い人がいる場合、その人は無料会員として使い、よく利用する人だけがプレミアム会員になるという使い分けもできます。
支払い方法においても、dポイントが使える点は大きなメリットです。ドコモユーザーなら貯まったポイントを活用できるため、実質的な負担はさらに減るでしょう。家族全員分のアカウントを一括で管理しやすいのも、同時視聴サービスとして評価できるポイントです。
ただし、全体の作品数に比べ、実際に見放題で視聴できる作品数がやや少なく感じられる点や、同じ作品を複数デバイスで同時視聴できない制限は、家族で利用する場合には注意しておきましょう。それでも、4台までの同時視聴対応、豊富な独占配信作品、特に韓国ドラマの充実度、そして会員登録なしでの無料視聴オプションなどを総合的に考慮すると、Leminoプレミアム魅力的な選択肢と言えるでしょう。
アカウント共有・同時視聴のメリット
動画配信サービスのアカウント共有と同時視聴には、多くの魅力があります。費用を抑えながら家族や友人と多様なコンテンツを楽しめるだけでなく、それぞれが自分の好きな時間に好きな作品を視聴できる自由が得られます。また、視聴履歴が管理できるサービスでは、おすすめ機能の精度も向上します。これらの特徴を活かして作品が楽しめるのはうれしいところですね。
1つのアカウントを共有できるためコスパが良い
動画配信サービスの月額料金を何人かで分担できる点は、アカウント共有の最大の魅力と言えるでしょう。例えば、月額2,000円のサービスを4人で共有すれば、一人あたりわずか500円の負担で済みます。学生や一人暮らしの方、節約したい方にとって、このメリットは非常に大きいものです。
複数の動画配信サービスを利用したい場合、アカウント共有によるコストはさらに減ります。極端な例ですが、U-NEXT、Amazon Prime Video、Disney+、Huluの4つを個人で契約すると月に5,000円以上かかります。しかし4人で分担すれば、全サービスを合わせても一人あたり1,500円以下に抑えることもできます。
家族で使うのもとても合理的です。4人家族の場合、一台のテレビではチャンネルの取り合いになることもありますが、同時視聴対応のサービスなら、それぞれが好きな時間に好きなデバイスで視聴できるため喧嘩もなくなるでしょう。
また、契約期間の縛りがない点も大きなメリットです。多くの動画配信サービスは月単位での契約が基本であり、必要なときだけ契約して不要なときは解約することも簡単にできます。例えば、話題の新作シリーズが配信されたときだけサービスに加入し、視聴終了後は解約するといった使い方もできます。
長期的な視点で考えると、アカウント共有によってできる節約効果は驚くほど大きくなります。例えば、月に1,000円節約できれば、年間では12,000円、5年では60,000円もの差額が生まれます。この節約分を他の娯楽や貯蓄に回すことで、生活の質を落とすことなく賢く暮らせるようになるのです。
それぞれ好きな作品を楽しめる
アカウント共有と同時視聴の素晴らしい点は、家族や友人それぞれが自分の好きな作品を、好きな時間に、好きな場所で楽しめることです。
例えば、お父さんがリビングでスポーツ中継を見ている間、お母さんは寝室で韓国ドラマを、子どもたちはそれぞれの部屋でアニメを、といった具合に、家族全員が満足できます。休日や夜の時間帯など、家族みんなの自由時間が重なる場合には大きなメリットとなります。
また、友人とのアカウント共有では、それぞれの趣味嗜好に合わせた視聴ができます。アニメ好き、映画好き、ドキュメンタリー好きなど、違う趣味を持つ仲間同士でも、互いを妨げることなく楽しめるのです。「みんなで一緒に見られる作品」を探す手間も省け、純粋に自分の見たいものだけに集中できます。
幅広いコンテンツを扱っているサービスにするのも一つの手です。家族内でも年齢や性別によって好みは様々ですが、同時視聴対応のサービスなら、子どもは子ども向けアニメを、Z世代は最新のトレンド番組を、年配の方は名作映画をといった具合に、世代を超えたニーズに応えてくれます。
また、別々の場所にいても同じサービスを共有できる点もうれしい点です。例えば大学進学や就職で離れて暮らす家族や、遠距離恋愛中のカップル、全国各地に住む友人同士でも、同じアカウントを共有することで距離を超えたつながりを感じられるでしょう。
視聴履歴を個別管理できる
多くの動画配信サービスでは、アカウント共有時に個別のプロフィールやユーザーを作成する機能が備わっています。この機能によってそれぞれのユーザーが独立した視聴履歴を持つことになるため、プライバシーが守られるだけでなく、サービスの利便性も良くなります。また、検索履歴やウォッチリスト(見たい作品リスト)も個別に管理できます。
まず、視聴履歴管理によって「どこまで見たか」が正確に記録されます。例えば、家族の誰かがリビングのテレビでドラマを視聴し、あなたが後日別のデバイスで同じドラマを見ようとした場合でも、互いの視聴状況が影響することはありません。「誰かが勝手に先を見てしまった」ということがなくなり、自分のペースでコンテンツを楽しめるのです。
また、パーソナライズされたおすすめ機能の精度が上がる点も大きなメリットです。視聴履歴が混ざり合わないため、自分の好みに合わせた作品だけがおすすめされるようになります。例えば、自分がホラー映画が好きで、家族がロマンスドラマを見る場合、それぞれのプロフィールには全く異なるおすすめ作品が表示されることになります。
さらに、子ども用のプロフィールを作成して年齢制限を設けることで、成人向けコンテンツから子どもを守ることもできます。また、子どもの視聴時間や視聴内容を把握しやすくなるため、見過ぎかどうか親が把握できます。
「続きを見る」機能の正確性も向上します。複数人で同じシリーズを視聴していても、それぞれの進行状況に合わせて適切なエピソードが表示されるため、「どこまで見たか分からなくなる」ということはありません。長編シリーズや複数シーズンあるドラマでは、この機能が非常に便利です。
アカウント共有・同時視聴の注意点
アカウント共有と同時視聴には多くのメリットがありますが、いくつかの注意点もあります。各サービスによってルールは異なり、利用規約に違反する使い方をしてしまうリスクもあります。また、パスワード管理の問題や同時視聴の制限にも注意が必要です。これらのポイントをしっかり理解しておきましょう。
配信サービスごとにアカウント共有のルールが異なる
動画配信サービスを複数人で共有する際、重要なのはそれぞれのサービスの利用規約を正しく理解することです。サービスによって、アカウント共有に関するルールは大きく異なります。
例えば、一部のサービスでは「同一世帯内でのみ共有可能」という条件が設けられています。つまり、同じ住所に住む家族間での共有は問題ありませんが、別々の住所に住む友人同士での共有は規約違反となる可能性があります。特に大手サービスではこうした「世帯外共有」への規制が厳しくなっている傾向があります。
また、同時視聴ができるデバイス数もサービスごとに異なります。先述した各サービスの説明にあるように、2台から4台まで様々な制限が設けられています。この制限を超えて視聴しようとすると、エラーメッセージが表示されたり、先に視聴していたユーザーが強制的に切断されたりすることもあります。
さらに、一部のサービスでは同一IPアドレスからのアクセスを前提としているケースもあります。違う場所からログインすると、不正アクセスと判断されてアカウントがロックされるリスクもあるのです。
特に注意が必要なのは、利用規約が予告なく変更される可能性があることです。以前は黙認されていたアカウント共有が、突然制限されるケースも少なくありません。定期的に各サービスの最新の利用規約をチェックすることをおすすめします。地域制限にも注意が必要です。海外旅行中に視聴しようとしたり、VPNを使用したりする場合、アクセスが制限されることがあります。
また、アカウント共有の制限を回避するための「裏技」は使わないようにした方が無難です。利用規約に明確に違反する行為は、アカウント停止などのペナルティを受ける可能性があります。また、個人情報保護の観点からもルールに則って利用しましょう。サービス側もユーザーの利便性を考慮して、正式な「ファミリープラン」や「グループプラン」を提供するケースが増えています。これらの方法なら、安心してサービスを利用できるでしょう。
アカウントの管理に注意する
同時視聴の機能を使う際は、アカウントの管理を適当にしてしまうと思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。アカウントを共有する人数が増えすぎると、自分が見たいときに視聴できないという事態になりかねません。
ほとんどの動画配信サービスでは、契約プランごとに同時視聴できる台数が決められています。あるサービスではベーシックプランだと2台までしか視聴できないのに対し、上位プランに変更すれば4台まで視聴できるといったケースがあります。そのため、誰とアカウントを共有するのか、どのプランを選ぶのかを事前に考えておくことが大切です。
また、アカウントの貸し借りにはリスクが伴います。家族ならまだしも、友人や知人と共有すると、意図せずパスワードが流出する可能性があります。さらに、ログイン情報を教えた相手が別の端末からアクセスすると、不正利用を疑われてアカウントが停止されるケースもあります。特に海外のサービスでは、異なる地域からのアクセスが不正アクセスとみなされることがあるため、注意が必要です。
プロフィール機能があるサービスなら、各自の視聴履歴やおすすめの作品が混ざらないように管理できます。ただし、メインのアカウント管理者は誰がどの端末で視聴しているのかは把握しておきましょう。万が一知らない端末が登録されていた場合は、すぐにログアウトし、パスワードを変更しましょう。
支払い情報にも気をつける必要があります。アカウントを共有する際に、誰が料金を負担するのかを曖昧にしてしまうと、後でトラブルの原因になります。割り勘にするなら、事前にルールを決めておくのが安心です。クレジットカードを登録している場合、解約を忘れると一人でずっと支払うことになってしまうこともあるため注意しましょう。
作品によっては同時視聴できないものもある
同じ動画配信サービスを利用していても、すべての作品が同時視聴に対応しているわけではありません。これは、配信されている作品ごとに契約の条件が異なるためです。サービスによっては、一部の映画やドラマは1つのアカウントで1台のデバイスでしか再生できないことがあります。
特に、最新の映画や人気のある作品にはこの制限がかかりやすいです。例えば、あるサービスでは普段は3台まで同時視聴が可能なのに、特定の新作映画だけは1台でしか再生できないといったケースがあります。こうした制限があると、家族で別々の部屋で視聴したい場合に困ることになります。
また、ライブ配信やスポーツ中継なども同時視聴の対象外になることがあります。例えば、スポーツの試合をリアルタイムで配信するサービスでは、アカウントを複数の端末で使い回せないように制限がかかっていることが多いです。これを知らずに、家族や友人と視聴しようとして「視聴できません」と表示されてしまうこともあります。
ただ、ダウンロード機能を活用することで、こうした制限を回避できる場合があります。事前にスマートフォンやタブレットに作品をダウンロードしておけば、インターネットに接続しなくても視聴できます。これなら、同時視聴の制限を受けることなく、それぞれが好きなタイミングで楽しめるでしょう。ただし、ダウンロードできる端末の台数にも制限がある場合があるため、事前に確認しておくことをおすすめします。契約する前に、どの作品に制限がかかるのかを確認し、家族や友人とスムーズに楽しめるようにしておきましょう。
まとめ
動画配信サービスは数多くありますが、同時視聴に焦点を絞ると、具体的に何台まで同時視聴ができるのかサービスによって差があることがわかります。
家族で利用できるのはありがたいですが、人数制限がかかってしまうといけないので、最大同時視聴人数を把握してからサービスに加入することをおすすめします。自分のアカウントが持てるため、家族であっても何を見たか知られないのはメリットです。
アカウント管理方法はどうなっているのか、複数人で利用できるかなど、無料期間等で試してみてはいかがでしょうか。