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番組審議会とは、南海放送が放送する番組の向上改善と適正を図るため、
放送番組等の審議を行うことを目的として設置された審議機関です。

番組審議会選定 平成27年優良番組はこちら

【第637回 番組審議会】
平成28年 テレビ・ラジオ優良番組 決まる

テレビ優良番組
「報道特別番組 ~おとうちゃんは酒で死んだがやない~」
「News チャンネル4 駅伝ガールズ2016~松山大学女子駅伝部 信じる力~」

ラジオ優良番組
「南海放送ラジオシンポジウム&ドラマ 赤シャツの逆襲2~漱石はそれが我慢できない~」

 平成28年の優良番組を選ぶ、第637回番組審議会が2月24日本社5階グレースホールで開かれました。

 番組審議会には5人の委員が出席し、平成28年1月から12月までに放送した、テレビとラジオの番組の中から優良作品の選定を行いました。その結果、テレビ番組では、南海放送が制作した「報道特別番組~おとうちゃんは酒で死んだがやない~」と、同じく南海放送制作の「Newsチャンネル4 駅伝ガールズ2016 ~松山大学女子駅伝部 信じる力~」の2番組を選びました。またラジオ番組では、同じく南海放送制作の「南海放送ラジオシンポジウム&ドラマ 赤シャツの逆襲2 ~漱石はそれが我慢できない~」が平成28年の優良番組に選ばれました。


《テレビ優良番組》
『報道特別番組 ~おとうちゃんは酒で死んだがやない~』
放送日:平成28年5月28日放送・第630回番審テレビ合評番組
[番組概略]

「こんにちは~、おんちゃん、おる~。美砂やけど~」。去年1月、高知県室戸市の港町に、元マグロ漁船の乗組員を訪ねる一人の女性の姿がありました。女性の名は川口美砂さん(60歳)。室戸市で生まれ育ち、現在は東京で暮らしています。

1954(昭和29)年、太平洋に乗り出していた遠洋マグロ漁業の多くの漁船が、アメリカによるビキニ環礁での核実験に巻き込まれました。被ばくによる死者が出た「第五福竜丸事件」は大きく報じられましたが、同じ年に、船体や水揚げした魚に被ばくが認められた日本の船が千隻近くにも上ったことは、ほとんど知らされていませんでした。

その中の一隻に、美砂さんの父、川口一明さんが乗った船がありました。マグロ漁船の船長として活躍した一明さんは、36歳の若さで突然亡くなりました。近所では「酒の飲み過ぎだ」とささやかれ、美砂さんもそう思い込んでいました。

その美砂さんの思いを一変させたのが、映画「放射線を浴びたX年後」でした。映画を見て美砂さんは、室戸のマグロ漁船が被ばくし、多くの乗組員が亡くなっていることを初めて知りました。「父の死は、太平洋の核実験が関係していたのかもしれない」と思うようになった美砂さんは、去年から、当時のマグロ漁船の乗組員らを対象に聞き取り調査に取り掛かりました。

そして、今年になって、やっと船員保険の適用を求めて労災認定の手続きを始めるまでになりました。被災者から「今さら何のために」、「ややこしいことには関わりたくない」といった声が聞かれる中で、川口さんは乗組員一人一人に忍耐強く声をかけ続けます。

番組では、父の死の真相を求めて乗組員や遺族、あわせて80人以上に今も聞き取り調査を続ける川口美砂さんの姿を通じて、マグロ漁船におきた被ばく問題の現状や関係者の思いを描きます。


優良番組の選定理由は次のとおりです。

○文句のつけようのない番組でした。長年の取材の積み重ねによって、毎回新たな真実を掘り起こす取材力のすごさを見てきましたから、今後ももっと新発見があるのではと期待します。

○被ばく漁船の実態解明に伴って、明らかにされる父の姿が印象的で、戦後史の一端を物語りたいという制作者の意図が見事に結実していました。

○長い期間をかけて積み上げた取材が、新しい事実を次々と見つけ出していく不思議。大変な歴史の中で、人々に「生きること」の大切さを伝えていく貴重な番組でした。

○「放射線を浴びたX年後」の上映によって、人生を一変させられた一人の女性の地道な取材を追いながら、ビキニ被ばくの問題を掘り下げ続ける意欲的な作品です。

《テレビ優良番組》
『News チャンネル4 駅伝ガールズ2016 ~松山大学女子駅伝部 信じる力~』
放送日:平成28年11月16日放送・第635回番審テレビ合評番組
[番組概略]

駅伝ガールズが遂に頂点へ。宮城県仙台市で開催され、‘女子の箱根駅伝’とも言われる、全日本大学女子駅伝対校選手権大会で松山大学女子駅伝部が初優勝を飾りました。9年連続9回目の出場で、やっとつかんだ悲願の栄冠です。

松山大学は、これまでも強豪校として名を連ね、毎年上位入賞を重ねてきました。目標は常に日本一で、チームの意気込みには並々ならぬものがありました。

今年の夏も大分県で「地獄」と言われる長期合宿を行い、実力と団結力を高めてきました。部員のひとり、高見澤安珠選手は、オリンピックの経験があります。リオデジャネイロオリンピックに、オリンピックとしては日本人初の、現役女子大生の長距離ランナーとして出場しました。今年のチームは、高見澤安珠選手を中心にまとまり大会に臨みました。

当日は、大学の教職員やOB、それに選手の家族らが、今年も大挙して応援に駆けつけ、一生懸命に声援を送りました。周囲もいつ優勝旗が四国に渡るのか、これまで毎回、心待ちにしてきただけにゴールの瞬間は待ちに待った瞬間でした。

6区間のうち4区間で、2つの区間新記録を含む区間賞を獲得し、絶対王者といわれた立命館大学の史上初の6連覇を阻止する、見事な快走でした。「エリート選手」のいない、雑草軍団だった「駅伝ガールズ」が、優勝候補の常連といわれる「エリート軍団」にのし上がり、そして夢にまで見た日本一を勝ち取るまでをレースの映像をたっぷりと交えて振り返ります。


優良番組の選定理由は次のとおりです。

○走る練習やチームワークの向こうには、選手一人一人のマラソンに対する思いや苦悩があることを丹念に描いていて、とても良い番組でした。

○拝見して非常に感動しました。心を揺さぶるような内容だったし、こういう番組がまたできるといいなと思いました。

○番組は、去年の3位でのゴールシーンで始まり、監督の8歳の息子さんと監督の横顔が最後のシーンに映し出されるところまで、涙を誘う場面もあり、大変楽しめる内容でした。

○迷った挙げ句、自分にとって楽しいと感じたこと、そしてタイムリーな番組だと思ったことが選定の理由です。

《ラジオ優良番組》
『南海放送ラジオシンポジウム&ドラマ 赤シャツの逆襲2 ~漱石はそれが我慢できない~』
放送日:平成28年5月29日放送・第630回番審ラジオ合評番組
[番組概略]

2016(平成28)年は、明治の文豪・夏目漱石の100周忌にあたります。郷土愛媛が生んだ、俳聖・正岡子規は、漱石と大学時代から俳句を始め、公私ともに親交を深めた仲でした。

漱石の名作「坊っちゃん」は、1895(明治28)年に松山中学に赴任してきた漱石自身の思い出をベースに、松山を舞台に書かれたことはあまりにも有名です。

「坊っちゃん」は、ユーモア小説とはいえ、‘松山人’の批判に終始していることはご存知のとおりですが、‘松山人’は、これを逆手に取って「坊っちゃん」をちゃっかりと拝借し、観光資源として大いに利用しているばかりか、登場人物の「マドンナ」や「赤シャツ」までをも商標や屋号として利用し、現在に至っている有様です。

南海放送は、夏目漱石が千円札の肖像になった1984(昭和59)年に「赤シャツの逆襲」というオリジナル・ラジオドラマを制作しました。「赤シャツ」のモデルとされた、当時の松山中学の横地教頭は、実は作品のイメージとは全く違って、高潔な人であったことをモチーフにしたもので≪わが町の“ナショナリズム”は、これでいいのか!?≫という問題をリスナーに提起し、話題を呼びました。

あれから30年が経ちました。今回の「赤シャツの逆襲2」は、田中和彦社長自らが、再び、脚本を担当しました。新たにわかった事実に推理を加えて、加筆、リメイクした「赤シャツの逆襲2」の制作で、明治の文豪に‘大糾弾’を試みる意欲的な作品です。


優良番組の選定理由は次のとおりです。

○漱石の没後100年にあたる2016(平成28)年にリメイクされた「赤シャツの逆襲2」の痛快さに圧倒されたし、ラジオの持つ楽しさを堪能することが出来ました。

○赤シャツの再評価のみならず、誰もが知っている作品に対する松山側からの逆照射を試みた好編でした。登場人物と出演者が厳選されており、メリハリのある展開を実現していました。

○有名小説を、これまでとは全く違った切り口で展開していてすごいなと思いました。ああいう発想力は貴重だし、これからも発揮することを期待します。

○「坊っちゃん」という小説は、あまり好きではないのですが“伊予人の逆襲”を番組の中でやってくれて非常にうれしかったし、スカッとさせてくれて面白い番組でした。


以   上
(番組審議会事務局)
淺井直子(委員長)主婦・詩人
樋口康一(副委員長)愛媛大学法文学部教授
浅野幸江ギャラリーしろかわ元館長
森本しげみNPO法人ほっとねっと管理者
稲葉隆一大一ガス(株)代表取締役社長
柳田幸男(株)愛媛新聞社専務取締役
村田毅之松山大学法学部教授
 
* 南海放送番組基準 *

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