番組審議会
番組審議会とは、南海放送が放送する番組の向上改善と適正を図るため、放送番組等の審議を行うことを目的として設置された審議機関です。
第733回 番組審議会
第733回番組審議会が、12月23日(火)本社8階役員会議室で開かれました。
7名の委員より、テレビの合評番組について審議が行われ、南海放送が制作した もぎたてテレビ『番組初!海外生中継 1時間で気軽に釜山旅』について、委員から次のような意見が出されました。
テレビ番組もぎたてテレビ『番組初!海外生中継 1時間で気軽に釜山旅』
放送日時:2025年11月14日(日)19:00~19:56(南海放送制作)
番組概略
放送35年目を数える地域情報番組『もぎたてテレビ』が年に1度だけ日曜お昼を飛び出して金曜ゴールデンに登場!5回目となる今年は、番組初の海外生中継。南海放送の強みであるアプリと番組が連動したリアルタイム企画にも挑戦。
愛媛から一番近い海外「韓国・釜山」をもっと身近に感じる生放送。港町ならではのおでん文化や羊に変身して楽しむ韓国式サウナなど、もぎたて情報を現地調達!今年日本でヒットしたマーラータンは釜山流に進化し...岡内アナウンサー渾身の食レポが飛び出す。世界的人気キャラクターが"おばさん"に扮したグッズや釜山往復航空券などプレゼントも充実。放送35年目、初の海外生中継にも注目。
各委員の意見
- 番組が掲げた生中継、アプリ連動、ローカル情報の3つの方針が明確であり、バラバラな紹介にならずに分かりやすく構成されていた。今後はこうした効果的な中継をさらに追求して海外でのライブ感をより高める工夫を継続するとともに、今回の海外取材を成功体験として次回に活かして欲しい。
- 松山空港での事前インタビューを起点に現地で韓国人夫婦に案内してもらう用意周到な構成や、タクシー代を含む実用的な料金表示、回答者数に応じて当選者が増えるクイズ企画など、最後まで視聴させる優れたアイデアが数多く盛り込まれていたことから、国内旅行派をも「行ってみようか」と思わせる高い訴求力があったと思われる。
- 詰め込みすぎた情報が「突風」のような印象を与え、食レポにおいても魚の種類やダシの情報、焼酎の原料など視聴者が知りたい具体的な説明が不足していたほか、使い古された言葉の使用も気になった。紹介件数を絞って現地の人とのやり取りを深掘りする場面がもっと欲しかった。今回の内容は「画竜点睛を欠く」ものであり残念に思われる。
- 事前調査やステッカー掲示など日頃の番組目線が生かされた挑戦を高く評価しつつ、ロケと生中継の時系列の混乱を解消するために「一旦帰国して再度出発した」という時間軸の説明が不足していたと思われる。舞台裏のバタバタ感をあえて説明することで視聴者のワクワク感や共感を引き出しても良かったのではないかと思われる。番組全体から県民のためを思う制作者の愛を強く感じた。
- 海外生中継の実現を評価しつつも、絶景に対して「ワォ」という声のみを多用する演出はアナウンサーのキャラクターに適しておらず、ターゲット層を意識したカフェ等の限定情報よりも「食の街」らしくグルメのみで構成して欲しかった。出演アナウンサーのキャラクターと演出のミスマッチが目立った。
- 物理的距離を感じさせない精度の高い海外生中継や最新トレンドの網羅、空港直行便を利用した旅の導線の明確化によって「愛媛からすぐに行ける海外」としてのリアリティを感じることができ、地方放送の可能性を大きく広げたと絶賛するとともに、愛媛と世界が直結していることを実感させる「希望の番組」だと思われる。
- 35年目の枠を突き破る熱意は認めるものの、おでんの串の長さばかり強調するレポーターの薄い表現ではなく、熟練の技でフォローを入れる役割分担や、旅行者が本当に知りたい決済・交通事情といった実用情報のなども入れて欲しかった。出演アナウンサーのレポートに成長が感じられず物足りなく感じてしまった。
以上
(番組審議会事務局)
番組審議会委員名簿
| 稲葉隆一(委員長) | 大一ガス(株) 代表取締役会長 |
|---|---|
| 村田毅之(副委員長 | 松山大学 法学部教授 |
| 山田ひろみ | 陶芸家 |
| 徳田明仁 | 愛媛大学 ミュージアム准教授兼広報室副室長 |
| 近藤路子 | (株)フードスタイル 代表取締役 |
| 宇佐美まこと | 作家 |
| 長井基裕 | 愛媛新聞社常務取締役常務執行役員 |