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受賞者決定

受賞作品

  • 最優秀賞
    『ひゃくいろ
    節眼鏡』
    ゆた
  • 優秀賞
    駝帳だちょう
    北澤奇実
  • 優秀賞
    『Happy Birthday!!』
    UBEBE
  • ㈱ベルモニー賞
    『おそろいの羽』
    十六夜博士
  • ㈱ベルモニー賞
    『誕生会』
    ケイ

  • 入賞作品
  • ▼ こちらでご覧いただけます

    『ひゃくいろ節眼鏡』 by ゆた

    十年目の結婚記念日が近づく今日、いつものように妻へ贈り物をしようと、宝石店を訪れた。
    すると高価な指輪の並ぶショーケースの隣に、妙なものがあった。
    「こちらは百色節眼鏡でございます」
    百色眼鏡は確か、万華鏡のことだ。けれど、節眼鏡とはどういうことだろう。
    「よろしければ、覗いてみてください」
    促されるまま目を近づけると、筒の中にはビーズや紙ではなく、懐かしい顔が映っていた。
    若い両親と姉。それと小さな赤ん坊の私。輝く家族は傾けると一度形を崩して、次々に像を結んだ。どの記念日も温かく、笑顔に満ちていた。
    筒をさらに回すと、妻との結婚式が映った。幸せそうに微笑む妻は、幾分若い。
    けれどそれを最後に、何度像を結んでも、映るのは一人食事をしている妻の、寂しそうな顔だけだった。

    「今日は帰ります」
    オーナーに断ると、私は家へ急いだ。
    妻と二人、色とりどりの笑顔で過ごせる明日は、幸い今日の先にある。
  • ▼ 朗読をお聴きいただけます

    『駝帳』 by 北澤奇実

    新しい手帳を買いに行くと店の棚に「駝帳」という商品が並んでいた。「これ何ですか?」と店員に尋ねると「ダチョウです。新製品の」と答えて「手帳って手が付いていて、その手でスケジュールを押さえたり把握したりしますよね?」と続いた。「そうですね」「この駝帳は足が生えていてスケジュールを追いかける事ができるんです」「ええっ!?」「しかも駝鳥の足ですから早いですよ」
    早速駝帳を買った。凄い。寝ぼけ眼でも会社まで背中に乗せてすっ飛んでくれる。駅の階段も五段飛ばしだ。いつも捕まらない上司のスケジュールを蹴り飛ばして空けてくれるし、嫌な会議はスキップ。もう手放せ、いや足放せない。
    逃げる2月去る3月にも追いついて、迎えた4月。突然、街中で駝帳が踊りだした。春の求愛ダンスだ。大混乱の末、駝帳は販売中止になってしまった。
    翌年、駝帳に代わる新製品が発売された。商品名は「帳面」。表紙には顔がニッコリと笑っていた。
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    『Happy Birthday!!』 by UBEBE

    8月14日は僕のおばあちゃんの百歳の誕生日だ。
    ちょうど深夜0時に産まれたというおばあちゃんのために
    親戚一同、カウントダウンするために集まった。

    おばあちゃんは輪の中心でニコニコ笑っていた。

    「あといっぷーん!」酔っ払ったケイスケおじさんが叫ぶ。
    ケーキのろうそくに火がつけられた。
    『5、4、3、2、1......ゼロ!』
    ろうそくの火を消そうと大きく息を吸ったおばあちゃんは
    そのまましゅるしゅるしゅる、と小さく縮んだ。

    突然のことに、みんな声が出ない。

    おばあちゃんはどんどん縮んで、ついに赤ちゃんになった。
    「おぎゃーおぎゃーーー」
    パニックになりながらも、マイコおばちゃんが必死であやす。

    誰かが言った。
    「バグだ。三桁に対応してなかったんだ」
    よくわからないけど、99の次がゼロになってしまったらしい。

    でも僕は嬉しかった。
    今度は、僕がおばあちゃんをいっぱい可愛がってあげるんだ。
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    『おそろいの羽』 by 十六夜博士

    引っ込み思案のミユが最近嫌がらずに保育園に行くようになった。お見舞いに行った時、母に何か言われたみたいだ。ミユを送って会社に向かうとスマホが震えた。嫌な予感がする。

    予感が当たり、冷たくなった母を自宅に引き取った後、ミユを保育園に迎えに行った。
    家に入る前、「ばあば、天国に行っちゃった」と告げた。
    「えっ......」とミユは目を丸くすると、「まだ天国に行ってない!」と家に走り込んだ。ミユは自分の部屋に一目散に向かった後、手のひら一杯の羽を持って現れた。
    園内で飼育している鶏の羽?
    ミユは和室で眠る母にその羽を振りかけた。
    「約束した、ばあばが天国に行くための羽、みんなで集めておいたよ。もう大丈夫だからね」
    ミユを抱きしめ私は泣いた。

    「じゃあ、ママ、お仕事頑張ってね」
    ミユは羽を集めるうちに仲良くなった友達のもとに走っていった。
    その背中には、あの日ばあばがくれた羽が生えていた。
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    『誕生会』 by ケイ

    とある家の庭先から賑やかな声がした。塀越しに覗くと、住人らしき老人と目が合った。
    「やぁお兄さん、寄っていきませんか」
    外回りで歩き疲れていた俺は、招かれるまま敷地に足を踏み入れた。料理が並ぶテーブルを囲んで皆が楽しそうに過ごしていた。
    「今日は妻の誕生会なんです」用意された小さな花束を縁側に腰掛ける老女に手渡すと、彼女は見知らぬ俺に満面の笑みを向けた。
    「素敵な誕生日ですね」と言うと、老人は「いやぁ」と少し口ごもった。「実は妻の誕生日は今日じゃないんですよ」
    「徐々に記憶を無くしていましてね、でも誕生日が特別な日だということは覚えているんですよ。そこで時々こうしてご近所さんと誕生会を開いています」
    なるほど、ここには祝福の声と笑顔があふれ、 花に囲まれた老女は少女のように笑っていた。
    「いつまでこうしていたくてね」妻のシワだらけの手を撫でながら老人は言った。「毎日が大切な記念日なんです」
  • 作品タイトルペンネーム
    モザイクステッチ 風月堂
    すごろく人生 蟲乃森みどり
    十代の潜水生活 くろせさんきち
    弱竹31(なよたけサーティワン) 椿あやか
    私の母は晴れ女 深月凛音
    別れたおぼえ 堀部未知
    季節の変わり目に気をつけて techtech
    柱の傷が並ぶとき ひょろ
    ニンマさん 新出既出
    節目 西木
    魔女の弟子 田辺ふみ
    オトウサンノカメラ たけなが
    花は寄り添う 待井小雨
    倒産坊さん 吉村うにうに
    夢の節目 10101298
    節目結び 創樹
    親の目 いづみ
    我が家の食卓 豊丸晃生
    節麺 イチフジ
    伏し女 rantan
    とんでかえる makihide00
    老人問題 まくの沙江
    妻をもう一度愛する方法 たらはかに
    最後の願い 朝霞
    竹髪 綿津実
    プチプチ のりてるぴか
    節目飴 糸太
    親父ロック そるとばたあ
    涯灯 すみれ
    渋谷獏
    ポイント制 はつみ
    節目太鼓 むう
    エアポート さささゆゆ
    しゃべる犬 市原のぶ
    報道者 各位、ファンのみなさま 梨子田歩未
    節目 新谷真鈴
    柿守り案山子 室星尚明
    重い男 後藤千穂
    蚊(引っ越し) 田中捨子
    記憶共有 梨子田歩未
    現代病 アーモンドリップ
    最後の魔人 P.カーブー
    茶箪笥のトマト 土居幹治
    落日 中谷天平
    すべてはつなぐために 藤田美智代

総評


審査委員長 田丸雅智

たくさんのご応募、ありがとうございました。
昨年の「家族」というお題に対して今年は「節目」というお題でしたが、人生の節目というストレートな解釈から変わり種まで、また、シリアスなものからコミカルなものまで、幅広い作品と出会うことができました。最終審査会でも有意義な意見交換が行われ、審査の中で見えてくる新たな視点などもありました。
ぜひ、400字の素敵な世界をお楽しみください

⇒ ショートショートガーデンHP

南海放送ラジオ特別番組

  • ● 番組名:「株式会社ベルモニー Presents ショートショートコンテスト受賞作品発表」
  • ● 放送日時:2020年 3月23日(月)~27日(金)12時40分~

南海放送テレビ特別番組

  • ● 番組名:「株式会社ベルモニー Presents ショートショートコンテスト受賞作品発表」
  • ● 放送日時:2020年 3月30日 月曜日 21時54分~
    ペンネーム / ゆた 『ひゃくいろ節眼鏡』ご紹介

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